「え、トイレが水漏れしてる。なんで?」
「トイレの床が水浸しなんだけど、DIYでなんとかできるかな?」
「便器の水漏れ、一刻も早く原因を把握して、解決したい!」
このような状況の方に、トイレの水漏れの原因と対策をご案内しています。
突然のことに慌てて焦っているかもしれませんが、まずは次の3つのことをしてみてください。
トイレの水漏れがあったら慌てずにすべき「3つのこと」
水漏れを発見したら、この3つのことを行ってください。
放置はNGです。
・結露、カビの原因になる
・水道代が上がる
・ウォシュレットの故障の原因になる
・漏電・発火の原因になる
・階下への漏水の原因になる
このように二次被害のリスクがあるため、放置せずに、3つのことをすること。
※二次被害のリスクについては、詳しくはこちらのウォシュレットの水漏れのページでご案内しています。
まず最初に止水栓を閉めます。
水道と給水管の間にある器具。
トイレの止水栓はトイレ内の「壁から出ている管」と「トイレのタンクにつながっている管」をつないでいる個所にあることが多い。
止水栓の場所は左奥にあることが多いので、チェックしてみてください。
閉め方は、マイナスドライバーを使って、時計回りに回すだけです。
トイレの大小のレバーを使って水が出てこなければ「閉まっている」状態です。
次のような場合は水道の元栓を閉めること。
・止水栓が固くて回らない
・止水栓が無い、見当たらない
・止水栓を止めても水が漏れる
元栓を閉めると、家の水道が全て止まる。
水が止まったら、水を拭いて、どこから漏れているのかを確認します。
まずは大家さんや管理人、管理会社に電話をして、業者を呼んでもらうようにしてください。
契約内容によりますが、賃貸の場合は基本的にあなたに過失がない場合は、支払わずにすみます。
もし、トイレの床が水浸しになっていたり、床から水が染み出している場合は、階下の住人への被害も考えられますので、早急な連絡が必要です。
場所別!自分でもできる、トイレの水漏れの原因と対策・直し方
原因で多いのはパッキンの劣化です。
パッキンの交換なら、ホームセンターでサイズが合うものを購入し、交換するだけですので、DIYでも直せることが多いです。
トイレの水漏れの原因によって対策が法が変わってきます。
まずは水漏れしている場所をチェックしてください。
・トイレの水漏れ「全11箇所」
トイレの水漏れの箇所は11箇所あります。
水漏れの箇所 | チェックするパーツ |
---|---|
①便器内 | タンク内部 |
②手洗い管(手洗い金具) | 付け根のパーツ、手洗い管本体 |
③タンク上部のフタ | タンク内部 |
④タンク、便器全体 | タンク・便器(※結露の可能性) |
⑤配管のつなぎ目 | 配管のつなぎ目、配管本体 |
⑥便器の下、床全体 | 便器(※ヒビが入っている可能性) |
⑦タンクと便器の間 | 密結パッキン |
⑧便器と床の間 | フランジパテ |
⑨床板 | 床下の配管 |
⑩向かって左奥の下 | 給水ホース(給水管・給水パイプ) 給水フィルター(ストレーナー) 水抜栓 リモコン・操作パネル バルブユニット |
⑪向かって右奥の下 | 水抜栓 |
トイレのどのパーツで水漏れをしているか確認できたら、該当の箇所パーツの内容をご覧ください。
「よく分からないからプロに依頼したい」という方は、費用と依頼時の注意点をこちらでご案内していますので、チェックしてみてくださいね。
>>プロに見てもらう
トイレの水漏れ箇所が「便器内」の場合の原因と対策
・便器内にずっと水がチョロチョロと止まらない状態が続いている
この場合の原因は次の通りです。
原因 | 対策 |
---|---|
・タンク内のパーツの不具合、劣化、破損 | タンク内のパーツの調整、交換 |
タンク内のパーツの不具合、劣化・破損の場合、水位の高さで原因と対策が異なります。
まずは原因を特定するために、タンク内の水位をチェックをしてください。
こちらの画像のピンク色の管(オーバーフロー管/サイフォン管)よりも「水位が高いかどうか?」で対策が異なります。
画像引用)GAONA「ロータンク排水弁セット」
>>オーバーフロー管よりも水位が「高い」場合
>>オーバーフロー管の水位が「標準」の場合
>>オーバーフロー管よりも水位が「低い」場合
それぞれご案内していきます!
水位が「高い」場合
原因 | 対策 |
---|---|
・ボールタップのバルブの不具合 | パッキン、バルブの交換、ボールタップの交換 |
・浮き球の劣化・破損 | ボールタップの交換 |
・支持棒の劣化・破損 | ボールタップの交換 |
タンク内の水位が高い場合の原因と対策は上記の通りです。
状況に応じて解決方法が異なります。
状況 | 原因と解決策 |
---|---|
浮き球が沈んでいる | 原因は浮き球の劣化・破損 →対策はボールタップの交換 |
支持棒が曲がっている | 原因は支持棒の劣化 →対策はボールタップの交換 |
浮き玉を持ち上げても水が止まらない | 原因は浮き球やボールタップの劣化・破損 →対策はパッキンの交換、バルブの交換、ボールタップの交換 |
DIYで交換する場合は、お使いのトイレに適合するパーツを購入する必要があります。
価格は次の通りです。
パーツ名 | 値段 |
---|---|
パッキン | 290円~ |
バルブ | 700円~ |
ボールタップ | 3,000円~ |
それぞれの交換方法をご案内していきますね。
ボールタップの交換方法
画像引用)SANEI「SLIM TAP(万能ロータンクボールタップ)」
次のような場合、ボールタップに原因がある可能性があります。
・浮き球が沈んでいる
・支持棒が曲がっている
・浮き玉を持ち上げても水が止まらない
ボールタップの交換方法はこちらの動画でチェックできます。
動画を見た後、こちらの手順を理解すると、作業がとてもスムーズになりますので、試してみてください。
DIYする前に次の準備をする必要があります。
①タンクのふたを外す
②止水栓を締める
③電源があれば抜く
④タンク内の水を出す(レバー大)
事前準備が終わったら次の手順で交換します。
※時間は10~20分ほどかかります。
①給水管の取付ナットをレンチで回して外す
②取付ナットが緩んだら、手で回して外す
③タンク外側のポールタップ本体の取付ナットを外す
④取付ナットが緩んだら、ポールタップを持ちながら外す
⑤補助水管を外す
⑥新しいポールタップを取り付ける
⑦パッキンが内側にあることを確認する
⑧取付けボルトを外側から付けて、固定する
⑨給水管の取付ナットを、レンチで締める
⑩補助水管をオーバーフロー管へ差し込む
⑪止水栓を緩める
⑫タンク内の水位を確認する
⑬高ければ、フロートの根本のネジを緩める
⑭フロートの高さ調整をする
⑮ネジを締める
⑯補助水管取付け口のゴムキャップを外す
⑰連結ホースを差し込む
ボールタップは、各メーカーによって接続パーツが異なりますので、付属の説明書を見て、どのタイプかを確認する必要があるなど、トイレの種類によって内容が異なります。
あなたの状況に合わせた作業を行ってくださいね。
必要な道具は次の通りです。
必要な道具 | 金額 |
---|---|
ポールタップ | 3,000円~ |
モンキーレンチ | 200円~ |
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ボールタップのパッキン交換方法
画像引用)TOTO THYK2
浮き玉を持ち上げても水が止まらない場合、ボールタップのパッキンに原因がある可能性があります。
まずは動画をチェックして、パッキンをDIYで交換するかどうかを判断してください。
パッキンの交換方法はこちらの動画でチェックできます。
動画を見た後、こちらの手順を理解すると、作業がとてもスムーズになりますので、試してみてください。
DIYする前にまずは次の準備をする必要があります。
①タンクのふたを外す
②止水栓を締める
③電源があれば抜く
④タンク内の水を出す(レバー大)
⑤水抜栓の下にタオルを敷く(残っている水のフォロー)
事前準備が終わったら次の手順で交換します。
※時間は5~20分程度かかります。
①タンク側の給水管の取付ナットをレンチで緩める
②緩んだら手で取付ナットを回す
③取付ナットの中のパッキンを外す
④給水管をタンクから抜く
⑤タンクの内側から、ボールタップ本体を外す
⑥浮き球の根本のつまみネジを回して外す
⑦弁体を外す
⑧弁体の中の弁パッキンを外す
⑨新しい弁パッキンを入れる
⑩弁体をポールタップへ差し込む
⑪浮き球を取り付け、つまみネジを閉める
⑫問題なく動くか、浮き球を動かす
⑬ポールタップをタンク内側の穴に通す
⑭取付ナットにパッキンを入れる
⑮外側で取付ナットを回し、固定する
⑯給水管とポールタップを、取付ネジで固定する
⑰止水栓を緩める
⑱タンクに水が入り、漏れてないことを確認する
トイレの種類によって内容が異なりますので、あなたの状況に合わせた作業を行ってください。
必要な道具は次の通りです。
必要な道具 | 金額 |
---|---|
ポールタップバルブ用パッキン | 290円~ |
モンキーレンチ | 220円~ |
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ボールタップのバルブ交換方法
画像引用)TOTO「バルブ(横給水ボールタップ用)THY584」
浮き玉を持ち上げても水が止まらない場合、バルブに原因がある可能性があります。
まずは動画をチェックして、バルブをDIYで交換するかどうかを判断してください。
ボールタップのバルブ交換方法はこちらの動画でチェックできます。
※バルブ交換の様子は04:48~をご覧ください
動画を見た後、こちらの手順を理解すると、作業がとてもスムーズになりますので、試してみてください。
DIYする前に次の準備をする必要があります。
①タンクのふたを外す
②止水栓を締める
③電源があれば抜く
④タンク内の水を出す(レバー大)
⑤水抜栓の下にタオルを敷く(残っている水のフォロー)
事前準備が終わったら次の手順で交換します。
※時間は5~15分ほどかかります。
①タンク側の給水管の取付ナットをレンチで緩める
②緩んだら手で取付ナットを回す
③取付ナットの中のパッキンを外す
④給水管をタンクから抜く
⑤タンクの内側から、ボールタップ本体を外す
⑥つまみネジを外して、レバーを引き抜く
⑦古いバルブのリングを、新しいバルブに挿す
⑧リングガイドにねじ込む
⑨レバーを戻し、つまみネジを締める
⑩レバーを上下に動かし、問題ないか確かめる
⑪ポールタップ本体を、タンクに取付ける
⑫止水栓を開ける
⑭水漏れがないか確認する
トイレの種類によって内容が異なりますので、あなたの状況に合わせた作業を行ってくださいね。
必要な道具は次の通りです。
必要な道具 | 金額 |
---|---|
ポールタップバルブ ※弁、弁体などとも呼ばれる | 700円~ |
モンキーレンチ | 200円~ |
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水位が「標準」の場合
原因 | 対策 |
---|---|
・手荒い管用のホースの不具合、劣化、破損 | 手洗い管用ホースの調整、交換 |
・ゴムフロートの劣化、破損 | ゴムフロートの交換 |
タンク内の水位が標準の場合の原因と対策は上記の通りです。
それぞれご案内していきます!
手荒い管用のホースの場合
画像引用)GAONA「手洗い管連結ホース」
手洗い管用ホースは、ボールタップと手洗い管をつなぐホースのことです。
状況に応じた対策をしてください。
状況 | 解決策 |
---|---|
ホースが手洗い管から外れている | 付け直す |
ゆるんでいる | 締め直す |
ホースに亀裂が入っている、詰まってる | 交換する |
価格は次の通りです。
・ホース単体:500円~
・ボールタップ:3,000円~
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ゴムフロートの交換方法
次のような場合は、ゴムフロートが劣化しています。
・亀裂が入っている
・触るとボロボロ崩れやすくなっている
・触ると手が黒くなる
DIYでゴムフロートを交換する場合は、お使いのトイレに適合するゴムフロートを購入する必要があります。
ゴムフロートの価格は500円~です。
ゴムフロートの交換をするかどうかは、こちらのゴムフロートの交換動画をご覧になって判断してください。
以下の手順と照らし合わせながら動画をチェックすると、イメージが定着しますので、試してみてくださいね。
DIYする前に次の準備をする必要があります。
①タンクのふたを外す
②止水栓を締める
③電源があれば抜く
④タンク内の水を出す(レバー大)
事前準備が終わったら次の手順で交換します。
※時間は4~10分ほどかかります。
①ゴム手袋をつける(ゴムフロートで手が汚れるため)
②タンク内から古いゴムフロートを外す
③ハンドルレバーからフックを鎖ごと外す
④古いゴムフロートを、フロート弁座とストッパーから抜き取る
⑤新しいゴムフロートを、フロート弁座とストッパーの間に差し込む
⑥フックをハンドルレバーに取付ける
⑦鎖が貼った状態から少したるむよう、長さを調整する
⑧止水栓を開ける
⑨タンクに水を張る
⑩水が漏れていないかを確認する
⑪水を流す
⑫動作に問題がないか確認する
必要な道具は次の通りです。
必要な道具 | 金額 |
---|---|
ゴムフロート | 550円~ |
モンキーレンチ | 220円~ |
ゴム手袋 | 110円~ |
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水位が「低い」場合
原因 | 対策 |
---|---|
・ゴムフロートに鎖が絡まっている | 絡まった鎖をほどく |
・ゴムフロートの破損、変形 | ゴムフロートの交換 |
・オーバーフロー管の破損 | オーバーフロー管の交換 |
タンク内の水位が低い場合の原因と対策は上記の通りです。
ゴムフロートに鎖が絡まっている場合は、絡まった鎖をほどいてください。
ゴムフロートの破損、変形している場合は交換をします。
ゴムフロートの交換方法
ゴムフロートをチェックして、次のような状態だったら、購入して交換することを検討してみてください。
・亀裂が入っている
・触るとボロボロ崩れやすくなっている
・触ると手が黒くなっていたりする
ゴムフロートの交換をするかどうかは、こちらのゴムフロートの交換動画をご覧になって判断してください。
以下の手順と照らし合わせながら動画をチェックすると、イメージが定着しますので、試してみてください。
DIYする前に次の準備をする必要があります。
①タンクのふたを外す
②止水栓を締める
③電源があれば抜く
④タンク内の水を出す(レバー大)
事前準備が終わったら次の手順で交換します。
※時間は1時間~1時間半ほどかかります
①ゴム手袋をつける(ゴムフロートで手が汚れるため)
②タンク内から古いゴムフロートを外す
③ハンドルレバーからフックを鎖ごと外す
④古いゴムフロートを、フロート弁座とストッパーから抜き取る
⑤新しいゴムフロートを、フロート弁座とストッパーの間に差し込む
⑥フックをハンドルレバーに取付ける
⑦鎖が貼った状態から少したるむよう、長さを調整する
⑧止水栓を開ける
⑨タンクに水を張る
⑩水が漏れていないかを確認する
⑪水を流す
⑫動作に問題がないか確認する
トイレによって内容が異なりますので、あなたの環境に合わせた作業を行ってくださいね。
必要な道具は次の通りです。
必要な道具 | 金額 |
---|---|
ゴムフロート | 5050円~ |
モンキーレンチ | 1,500円~ |
ゴム手袋 | 100円~ |
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オーバーフロー管の交換方法
画像引用)GAONA「ロータンク排水弁セット」
オーバーフロー管は折れていれば分かりますが、亀裂が入っているかはしっかりと確認する必要があります。
オーバーフロー管交換をするかどうかは、こちらの交換動画をご覧になって判断してください。
もしDIYするなら、以下の手順と照らし合わせながら動画をチェックするとイメージが定着して、作業がスムーズになりますので、試してみてくださいね。
DIYする前に次の準備をする必要があります。
①タンクのふたを外す
②止水栓を締める
③電源があれば抜く
④タンク内の水を出す(レバー大)
⑤便器周辺にタオルを敷く(残っている水のフォロー)
⑥給水管を外す
⑦ボールタップを外す
⑧ゴム手袋を付ける
事前準備が終わったら次の手順で交換します。
※時間は1時間~1時間半ほどかかります
①ゴム手袋をつける(ゴムフロートで手が汚れるため)
②古いゴムフロートをハンドルレバーから鎖ごと外す
③鎖をフロート管の輪から抜く
④ポールタップとゴムフロートを取り出す
⑤タンク下の左右のネジを外す
⑥共回りしないようタンク底のネジ頭を押さえて、ナットを外す
⑦タンクを割らないよう、丁寧に持って外す
⑧タンクを新聞紙の上に寝かせる
⑨タンク下のゴムパッキンを外す
⑩パイプレンチでオーバーフロー管の根元を回す
⑪オーバーフロー管を取り外す
⑫タンクの接続部分周辺のゴミや汚れを取る
⑬新しいオーバーフロー管をタンク上部から付ける
⑭タンク穴の収まる位置を確認する
⑮ナットを手で取り付ける
⑯パイプレンチで締める
⑰便器側の汚れを取る
⑱タンクを便器に取付ける
⑲タンクの位置を確認しながら、タンク下のネジを左右均等に締める
⑳タンク下のゴムパッキンがきゅっと締まって固定されたらOK
㉑タンクに水を入れて、水漏れがないか確認
㉒ボールタップを取り付ける
㉓給水管を取り付ける
㉔フロートバルブの鎖の長さを調整する
㉕止水栓を緩める
㉖タンク内の水の高さが正しいか確認
タンクは割れやすいので、次の3点に気を付けてください。
①きつく締めない
タンク周辺のナットとネジ締めは、きつく締めないよう気を付けること。
②左右交互に締める場合がある
タンク底のネジ締めは、片方だけ先に締めずに、左右交互に手で締めること。
③最初からレンチを使わない
陶器製のタンクは割れやすいため、最初からレンチで締めると、女性の力でもすぐに割れてしまう。
※この注意点が手順のどこに該当するか、「フロートゴム玉+オーバーフロー管の交換手順例」を見直して確認してみてください。
必要な道具は次の通りです。
必要な道具 | 金額 |
---|---|
ゴム手袋 | 100円~ |
モンキーレンチ | 1,500円~ |
スクレーパー | 100円~ |
密結パッキン | 300円~ |
パイプレンチ | 2,000円~ |
フロートゴム玉 | 1,000円~ |
ロータンク排水弁セット(フロートゴム玉とオーバーフロー管のセット) ※ロータンクサイフォン、フロート弁セットとも呼ばれる | 3,900円~ |
メーカーによってはフロート弁のセットがあるなど、トイレの種類によって内容が異なりますので、あなたの状況に合わせた作業を行ってくださいね。
これでもトイレの水漏れが解決できない場合、原因は他の箇所の可能性が高いです。
トイレの水漏れの箇所が手洗い管(手洗い金具)の場合の原因と対策
手荒い管(手洗い金具)の付け根からチョロチョロと水が出ている状態の場合は、手荒い管の付け根や本体に問題がある可能性が高いです。
原因と対策は次の通りです。
原因 | 対策 |
---|---|
・手洗い管の付け根のゆるみ | 締め直す |
・手洗い管の付け根の劣化 | パッキンの交換、ナットの交換 |
・手洗い管の破損、手荒い管が折れた | 手洗い管の交換 |
手洗い管の根元のパッキンをチェックして、次のようになっていたら交換します。
・亀裂が入っている
・触るとボロボロ崩れやすくなっている
・触ると手が黒くなっていたりする
手洗い管用パッキンは500円~です。
ナットが劣化していたら、ナットの交換をすることになります。
手荒い管本体に亀裂が入っていたり、根元から折れてしまっていたら、手洗い管の交換をします。
手洗い管をDIYでく関するかどうかは、こちらの動画を見て判断してください。
動画を見た後、こちらの手順を理解すると、DIYがとてもスムーズになりますので、試してみてくださいね。
DIYする前に次の準備をする必要があります。
①止水栓を締める
②電源があれば抜く
③タンク内の水を出す(レバー大)
④タンク下にタオルを敷く(残っている水のフォロー)
事前準備が終わったら次の手順で交換します。
※時間は3~5分かかります
①タンクを落とさないよう、裏側をみえるようずらす
②手洗い金具と給水ホースをつなぐナットを緩める
③手洗い金具をタンクふたから外す
④タンクの穴周辺の掃除をする
⑤新しい手洗い金具をタンクに設置する
⑥タンク裏側から給水ホースを手洗い金具に差し込む
⑦ナットを締める
⑧止水栓を緩めて、水が問題なく流れるか確認する
なお、動画で使われていたのはTOTOの「TSY721BN」です
画像引用)TOTO「ロータンク手洗金具 TSY721BN」
タンクはデリケートなので、タンクのナットは手で開け締めしてください。
手順は程上記の通りですが、トイレの品番によって手洗い管の形状や位置が違うなど、トイレの種類によって内容が異なります。
ですので、あなたの状況に合わせた作業を行ってください。
必要な道具は次の通りです。
必要な道具 | 金額 |
---|---|
手洗い金具 | 3,000円~ |
これでもトイレの水漏れが解決できない場合、原因は他の箇所の可能性が高いです。
原因特定も含めてプロに依頼することも検討してみてください。
トイレの水漏れ箇所が「洗浄ノズル」の場合の場合の原因と対策
・ずっと洗浄ノズル付近から水が流れている
・洗浄ノズルからチョロチョロと水漏れしている
このような場合は、次のパーツの劣化・破損が原因かもしれません。
・洗浄ノズル
・ノズルユニット
・バルブユニット
いずれも温水洗浄便座のパーツ。
ノズルはシャワー状の水かお湯を出す吐水口。
画像引用)TOTO「ウォシュレットSB 取扱説明書」
ノズルユニットは、ノズルの出し入れをコントロールするパーツ。
バルブユニットは、洗浄ノズルの水・お湯の出し入れをコントロールするパーツ。
画像引用)Deto
それぞれの詳細は「ウォシュレットの水漏れ」でご案内していますので、ご覧になってみてください。
>>洗浄ノズルの場合はこちら
>>ノズルユニットの場合はこちら
>>バルブユニットの場合はこちら
トイレの水漏れの箇所が「タンク、便器全体」の場合の原因と対策
床に水漏れがあり、タンク全体・便器全体が濡れている場合は「結露」の可能性があります。
空気中の水分が温度が低下して露(つゆ)に変わった状態のこと。
夏にガラスコップに冷たい水をそそぐと、コップの外側に水滴がつく現象と同じように、トイレのタンクや便器に水滴が発生することがある。
まずは次の結露対策をしてください。
・換気
・結露対策の実施
換気をする理由は、タンクや便器内の水とトイレ内の室温に差が開かないようにするためです。
「換気扇、回してるんだけど…」という場合は、次のような結露対策をすることになります。
結露対策 | 価格 |
---|---|
吸水テープ | 700円~ |
除湿剤 | 1,000円~ |
結露防止スプレー | 1,500円~ |
これでダメな場合は、タンクや便器の防露剤が機能しなくなっているので、タンクや便器を交換することになります。
こちらの動画でタンクと便器の交換の仕方が分かります。
DIYはせず、プロに依頼することを検討してください。
手間やかかる時間、何かあった場合のリスクを考えると、DIYではなく、プロへの依頼がおすすめ。
リフォームをするレベルの作業内容なので、基本的にはDIYではなくプロに依頼する方向で検討すること。
費用は便器・タンク、セットの交換で30,000円~+部品代。
>>プロに見てもらう
それでもDIYするという方は、自己責任でなさってくださいね。
タンクや便器の価格は次の通りです。
パーツ | 価格 |
---|---|
タンク | 10,000円~ |
便器 | 20,000円~ |
タンクと便器のセット | 25,000円~ |
ネット通販で購入できますが、基本的にはタンクと便器はセットで販売されていることが多いです。
必ずお店の人と事前にやり取りをして、自宅に設置できるかどうかを確認してください。
これでもトイレの水漏れが解決できない場合、原因は他の箇所の可能性が高いです。
原因特定も含めてプロに依頼することも検討してみてください。
トイレの水漏れの箇所が「配管のつなぎ目」の場合の原因と対策
給水管、排水管、手洗い管、止水栓などのつなぎ目(ジョイント)から水が漏れている場合、次の原因が考えられます。
・配管のつなぎ目のゆるみ
・配管のつなぎ目のパーツ(パッキンや金具)の劣化
・配管本体の破損
まずはナットがゆるんでいるかどうかをチェックし、ゆるんでいたら締め直してください。
これでダメな場合、パッキンをチェックしてみてください。
給水管と給水管の接続部を密閉するためのゴムや樹脂でできた円環のシール。
パッキンの劣化は10年程度。
パッキンが次のような場合は、適合するパッキンを購入して交換する必要があります。
・ボロボロになっていた
・触るとボロボロと崩れた
・触ると手が黒くなった
詳しくはこちらの「ウォシュレットの水漏れ」で確認していただけます。
金具(ジョイント)がサビている場合、購入して交換してみてください。
こちらも、詳しくは「ウォシュレットの水漏れ」のページでご確認いただけます。
トイレの水漏れの箇所が「便器の下、床全体」の場合の原因と対策
この場合、原因は便器の損傷(ヒビが入ったなど)の可能性があります。
便器をチェックして、ヒビがあり、そこから水漏れしているようなら便器を交換することになります。
スグに使う可能性がある場合は、応急処置として、ひびの入った部分を次のようなツールで塞いでおいてください。
・防水パテ、防水テープ
・コーキング
防水パテやテープ、コーキングはホームセンターやネット通販で、500円~で購入できます。
便器の価格は20,000円~で、ネット通販で購入できます。
必ずお店の人と事前にやり取りをして、自宅に設置できるかどうかを確認してください。
こちらの動画はトイレのタンク交換をしている動画です。
※~01:50までで取り外しの様子を確認できます。
取り外すまでに手間がかかります。
手間やかかる時間、何かあった場合のリスクを考えると、DIYはおすすめしません。
リフォームをするレベルの作業内容ですので、基本的には業者に交換を依頼してください。
>>プロに見てもらう
これでもトイレの水漏れが解決できない場合、原因は他の箇所の可能性が高いです。
原因特定も含めてプロに依頼することも検討してみてください。
トイレの水漏れの箇所が「タンクと便器の間」の場合の原因と対策
この場合、原因は次の2つのどちらかの可能性が高いです。
・密結パッキンの劣化
・配管のつまり
タンクと便器の接続部分に使われる水漏れ防止のパッキン。
※タンクの型によって使われるパッキンが異なる
画像引用)GAONA「ロータンク用パッキン」
それぞれご案内していきます!
密結パッキンの劣化の場合の対策
この場合の対策は劣化した密結パッキンの交換です。
こちらの動画で密結パッキンの交換の仕方が分かります。
もしDIYする場合は、動画を見た後、文字で手順を理解すると、作業がとてもスムーズになりますので、試してみてください。
DIYする前に次の準備をする必要があります。
①タンクのふたを外す
②止水栓を締める
③電源があれば抜く
④タンク内の水を出す(レバー大)
⑤タンク周辺にタオルを敷く(残っている水のフォロー)
⑥タンクを置くための新聞紙を広げておく
⑦給水管を外す
続いて交換の手順です。
※時間は30分~1時間ほどかかります
①ボールタップとフロート弁を外す
②タンク下の左右のネジを外す
③共回りしないようタンク底のネジ頭を押さえて、ナットを外す
④タンクを割らないよう、丁寧に持って外す
⑤タンクを新聞紙の上に寝かせる
⑥タンク下のゴムパッキンを外す
⑦パイプレンチでオーバーフロー管の根元を回す
⑧オーバーフロー管を取り外す
⑨タンク底穴の部品を外す
⑩タンクの接続部分周辺のゴミや汚れを取る
⑪新しいゴムパッキンを取付ける
⑫オーバーフロー管をタンク上部から付ける
⑬1タンク穴の収まる位置を確認する
⑭ナットを手で取り付ける
⑮パイプレンチで締める
⑯タンクを便器に取付ける
⑰タンクの位置を確認しながら、タンク下のネジを左右均等に締める
⑱タンク下のゴムパッキンがきゅっと締まって固定されたらOK
⑲タンクに水を入れて、水漏れがないか確認
⑳ボールタップを取り付ける
㉑給水管を取り付ける
㉒フロートバルブの鎖の長さを調整する
㉓止水栓を緩める
㉔タンク内の水の高さが正しいか確認する
トイレの種類によって内容が異なりますので、あなたの状況に合わせた作業を行ってください。
必要な道具は次の通りです。
必要な道具 | 金額 |
---|---|
新聞紙 | 0円 |
ゴム手袋 | 110円~ |
モンキーレンチ | 220円~ |
スクレーパー | 110円~ |
密結パッキン | 500円~ |
パイプレンチ | 2,000円~ |
手間やかかる時間、何かあった場合のリスクを考えると、DIYはおすすめしません。
リフォームをするレベルの作業内容ですので、基本的には業者に交換を依頼してください。
>>プロに見てもらう
これでもトイレの水漏れが解決できない場合、原因は他の箇所の可能性が高いです。
原因特定も含めてプロに依頼することも検討してみてください。
配管のつまりの場合の対策
配管のつりはごくまれに起こります。
例えば、貯水タンクの底の排管弁から水が出て、便器内(陶器内)に流れる間が詰まっていると、トイレに水が行ききらずに便器とタンクの間で水漏れすることがあります。
この場合は、水圧のあるパイプクリーニングホースなどで洗浄することで、便器内の水の通り道の詰まりを取ることができます。
こちらの動画のようなイメージの使い方です。
ツールの価格は次の通りです。
・高圧洗浄機は15,000円~
・パイプクリーニングホースは4,000円~
これでもトイレの水漏れが解決できない場合、原因は他の箇所の可能性が高いです。
原因特定も含めてプロに依頼することも検討してみてください。
トイレの水漏れの箇所が「便器と床の間」の場合の原因と対策
トイレの水を流した時に床から水が漏れる場合は、次のことが考えられます。
・施工業者の設置ミス(ごくまれ)
・ガスケットやフランジの劣化、破損
両方とも便器と床下の排水管の間にあるパーツのこと。便器と床の隙間を防ぐ役割がある。
フランジの上にガスケットを乗せて使う。
最初からセットになっているフランジガスケットもある。
画像引用)GAONA「フランジ」
それぞれご案内していきます!
施工業者の設置ミスの可能性を検討!
ごくまれですが、トイレの水を流した時に床から水が漏れる原因が、施工業者の設置ミスの可能性があります。
ガスケットやフランジの耐久年数は7~15年です。
次の状況なら、施工業者へ連絡をしてみてください。
・設置後7年以内
・ガスケットやフランジは劣化も破損もしていない
ガスケットやフランジの劣化・破損を確認するには、トイレ本体を取り外す必要があります。
この後で案内しています。
ガスケットやフランジの劣化、破損の場合
便器を取り外して、フランジやガスケットの様子を見て、ボロボロだったり、歪んでいたりしたら、交換します。
防水パテでの補修は応急処置にしかなりません。
というのも根本的な水漏れの原因を解決できていないためです。
水がじわじわと周辺に広がっていき、深く侵食してしまい、結果的に余計な費用がかかってしまうことがあります。
こちらの動画でフランジガスケットの交換の方法が分かります。
もしDIYする場合は、以下の手順と照らし合わせながら動画をチェックすると、イメージが定着しますので、試してみてください。
DIYする前に次の準備をする必要があります。
①タンクのふたを外す
②止水栓を締める
③電源があれば抜く
④タンク内の水を出す(レバー大)
⑤タンク周辺にタオルを敷く(残っている水のフォロー)
⑥タンクを置くための新聞紙を広げておく
⑦給水管を外す
⑧タンクを外す
交換手順をご案内します。
①トイレ本体を取り外す(劣化・破損状況を確認!)
②フランジガスケットをスクーパーやガスケットリムーバーで取り除く
③周辺のゴミや汚れを取り除く
④新しいフランジガスケットを穴に付ける
⑤便座を穴に合わせて奥
⑥便座をネジで固定する
⑦タンク、給水管を取付ける
⑧止水栓を緩める
⑨排水が問題ないかを確認する
トイレによって内容が異なりますので、あなたの環境に合わせた作業を行ってください。
必要な道具は次の通りです。
必要な道具 | 金額 |
---|---|
スクレーパー | 110円~ |
ガスケットリムーバー | 2000円~ |
フランジガスケット(セット) | 300円~ |
フランジ | 1,000円~ |
ガスケット | 300円~ |
スクレーパーでは、フランジガスケットが取りにくい時は、ガスケットリムーバーを使用してください。
スクレーパーは削る道具でヘラやコテと呼ばれることもある。
先端が細く、刃のようになっている。刃をガスケットにあてて削り取る。
ガスケットリムーバーは、はがす役割のある缶入りのスプレー。
吹きかけて数分置くだけで取りにくいガスケットをはがすことができる。
手間やかかる時間、何かあった場合のリスクを考えると、DIYはおすすめしません。
リフォームをするレベルの作業内容ですので、基本的には業者に交換を依頼してください。
これでもトイレの水漏れが解決できない場合、原因は他の箇所の可能性が高いです。
原因特定も含めてプロに依頼することも検討してみてください。
トイレの水漏れの箇所が「床板」の場合の原因と対策
・トイレの床板に水漏れがある
・床板にシミがある
この場合は、床下の給水管や排水管のパッキンの劣化、本体劣化・破損の可能性があります。
また、もし次のようなことにお悩みでしたら、同じ原因の可能性が高いです。
・水道代が高くなった
・トイレの床がボコボコする
・床のカビがひどい
・白アリを見かけた
水が勢いよく出ている場合は、水の元栓を閉めて、スグに業者へ修理を依頼してください。
場合によっては大雨や大雪で地下水があふれている可能性もあります。
>>プロに見てもらう
トイレの水漏れの修理を業者に依頼した場合の費用
プロに依頼した場合の費用をご案内します。
内容 | 費用 |
---|---|
ゴムフロートの交換 | 8,000円~+部品代 |
オーバーフロー管の交換 | 8,000円~+部品代 |
手荒い管用のホースの交換 | 8,000円~+部品代 |
パッキンの交換 | 5,000円~+部品代 |
バルブの交換 | 8,000円~+部品代 |
ボールタップの交換 | 8,000円~+部品代 |
洗浄ノズル交換 | 10,000円~+部品代 |
ノズルユニット交換 | 10,000円~+部品代 |
バルブユニット交換 | 10,000円~+部品代 |
手洗い金具の交換 | 5,000円~+部品代 |
便器・タンク、セットの交換 | 30,000円~+部品代 |
パッキン・金具・配管の交換 | 5,000円~+部品代 |
便器の交換 | 10,000円~+部品代 |
密結パッキンの交換 | 10,000円~+部品代 |
配管の洗浄 | 15,000円~ |
ガスケットの交換 | 5,000円~+部品代 |
フランジの交換 | 12,000円~+部品代 |
床下の配管の交換 | 25,000円~+部品代 |
※修理代は、業者や取り換えのパーツの価格によって異なります。
プロに依頼する場合に気を付けていただきたいのは、ごくまれに悪徳・悪質な業者がいるということです。
次のような知識がないと、言われるままに高額請求されるケースもあるので気を付けてください。
・どこに原因があるのか
・料金相場はいくらなのか
そのために、ちょっと手間がかかりますが、複数の業者に見積もりを依頼し、作業内鵜を把握した上で、次のようなポイントで選ぶようにしてください。
・妥当な修理料金である
・補償やアフターフォロー内容を明記している
・水道局指定工事店と明記している
妥当な料金かどうかは、このページの料金表でご理解いただけます。
ふだんはなかなか業者に依頼することは無いと思いますが、例えば、暮らしの119番では見積もり無料ですし、365日即日対応していて「頼んで良かった」「また何かあったら依頼したい」と評判です。
地域に根差した街の修理屋さんは費用が安い傾向にありますが、サービス面で難がある場合があります。
サービス面とは接客や決済方法の少なさです。
接客についてはネットの評判や知り合いの評判が問題無いようならお願いしても大丈夫なことが多いです。
支払い方法が豊富で接客にも定評のある暮らしの119番に、まずは一度相談してみてください。
「トイレの水漏れを解決できても水道代がいつもより高い!」という方へ
この場合は、トイレ以外で水漏れしている可能性があります。
トイレ以外の水漏れの確認方法は、次の通りです。
①家にある全ての止水栓を閉める
②水道メーターのパイロットを見る
パイロットが回転しているなら、壁内や床下で水漏れている可能性があります。
戸建の場合は施工会社へ、集合住宅の場合は管理会社に連絡をしてみてください。
「トイレの水漏れ」のまとめ
・トイレの水漏れでチェックする場所は11箇所
・DIYでも水漏れ修理はできる
・難易度が高い内容はプロへ依頼する
トイレが水漏れしていたら、まずは止水栓を止めるなど、すべきことをしてください。
その後は、トイレの水漏れの箇所別に原因を特定し、適した対策をします。
DIY難易度が高い内容が多いので、プロへ依頼することをおすすめします。
暮らしの119番なら間違いありませんので、一度連絡を入れてみてください。
①止水栓を閉める
②漏れた水を拭く
③どこから漏れているのかを確認する