「お風呂の蛇口から水漏れしてるので交換したい」
「浴室の水栓、DIYで交換できるかな?」
「風呂の水栓の調子が悪いので、蛇口を交換してみようと思う」
国内メーカーの浴室水栓なら互換性がありますので、同じ種類の蛇口なら、DIYでも交換できます。
このページでは、お風呂場の水栓の交換方法を分かりやすくご案内しています。
ぜひお役立てください!
蛇口本体の交換のタイミングは10年ほど。
パッキンの摩耗が5年ほどで始まり、水漏れをはじめ、「ハンドルが動かない」「動きが悪い」「シャワーの出が悪い」など不具合が生じるようになる。
ただ、何の問題もなく、20年現役の水栓もある。
賃貸の場合、賃貸契約書の内容を一度チェックすること。
基本的には、経年劣化であれば管理側が負担するが、あなたに過失・責任がある場合は負担をすることになる。
その上で、大家や管理会社に連絡を取ること。
勝手な判断で浴室の蛇口を交換すると、原状回復といって、自費で元に戻すように言われることがある。
交換前にチェック!浴室の蛇口の「種類」と「機能」
お風呂の蛇口は、家にあるのと「同じ種類」の水栓金具なら、メーカーが違っても交換できます。
国内メーカーならサイズの共通規格があり、互換性があるからです。
メーカーが同じでも、種類が違う場合は変えられませんのでご注意ください。
浴室用の蛇口・水栓は大きく3種類!
①壁付(洗い場専用、浴槽用、兼用)
②台付(洗い場専用、浴槽用、兼用)
③埋込水栓(浴室用)
浴室の蛇口・水栓は、この3種類に分けられます。
交換をする上での細かいポイントをご案内していきます!
【種類①】壁付(洗い場専用、浴室専用、兼用)
・国内メーカーには互換性がある
・用途は3つ(スパウトの長さが違う)
壁付は浴室の壁に取り付ける水栓です。
配水管の距離が105mm~225mmなら、国内メーカーの水栓には互換性があります。
壁付の蛇口はさらに3つ用途によって①洗い場専用、②浴室専用、③兼用に分かれ、用途によってスパウトの長さが異なります。
用途 | スパウトの長さ |
---|---|
洗い場専用 | 短い(~170㎝) |
浴槽専用 | 標準~長い(170㎝~) |
洗い場浴槽用 | 標準~長い(170㎝~) |
【種類②】台付(洗い場専用、浴室専用、兼用)
・国内メーカーには互換性がある
・取付穴ピッチ(心々)は3タイプ
・用途は3つ(スパウトの長さが違う)
「台付」はバスタブ(浴槽)の縁(ふち)に直接取り付ける水栓です。
国内メーカーの浴室用の台付蛇口には互換性があります。
・TOTO
・LIXIL/INAX
・KVK/MYM
・SANEI
・KAKUDAI
ホームセンターの水栓金具コナーやリフォームコーナーに展示されいるものの多くはTOTO、LIXILの水栓金具。
取付穴ピッチ(湯水心々・芯々)のサイズが同じなら、他社メーカーの水栓にも交換できます。
取り付けピッチとは、お風呂の「湯の出る配管」の中心と「水の出る配管」の中心の距離。
湯水心々、芯々、心々、心々寸法とも呼ばれる。
国内メーカーには①85mm、②105mm、③120mmの3タイプがある。
台付の蛇口はさらに3つ用途によって①洗い場専用、②浴室専用、③兼用に分かれます。
違いはスパウトの長さです。
スパウトとは、水が通る道と水が出る口の付いた管(くだ/パイプ)のことです。
浴槽のスパウトの長さの標準サイズは170mmです。
用途によって長さが異なります。
用途 | スパウトの長さ |
---|---|
洗い場専用 | 短い(~170㎝) |
浴槽専用 | 標準~長い(170㎝~) |
洗い場浴槽用 | 標準~長い(170㎝~) |
【種類③】埋込水栓(浴室専用)
残念ながら、浴室に埋め込まれている水栓を交換することは難しいです。
蛇口のメーカーと型番をチェックして、メーカーに問い合わせていただくか、施工会社に連絡をしてみてください。
10年以上経っていると販売終了となっていることが多いです。
パーツ交換で問題が解決できるかどうかを探ってみてください。
具体的には分解図を理解して、似たようなパーツをネット検索で探して購入する必要があります。
パール交換では解決できない場合は、リフォームをすることになります。
リフォームの相場は50万円~120万円ですので、できる範囲で取り組んでみてくださいね。
浴室の蛇口・水栓の機能
ここまでご案内した情報をおさえておけば、あとは予算に応じた機能付きの蛇口・水栓を選ぶだけです。
・シャワー付き
・サーモスタット
・シングルレバー・ツーハンドル
・節水、節湯
・一般地使用、寒冷地仕様
・混合栓・単水栓仕様
知らない機能や興味関心がある機能をご覧になってみてください。
蛇口から出てくるお湯の温度を一定に設定できる温度調節機能。
現在はこの機能が標準。
シングルレバーは、温度と水の量を1つのレバーで調節する機能。
ツーハンドルは、お湯(赤)と水(青)の2つのハンドルをひねって温度と水の量を調節する機能。
節水機能は、水を無駄にしないための機能で、シャワーヘッドから出る水の量を減らしたり、水の出し入れのスイッチを付けたりといった工夫がされている。
節湯機能は、湯を無駄にしないための機能で、湯が出る量を減らしたり、水が優先的に出るようになっていたりといった工夫がされている。
浴室の場合、15%~32%給湯量を削減できる。
画像引用)TOTO「エコ仕様」
寒冷地仕様には、水の凍結による膨張で、配水管を破損してしまわないように、水抜栓・水抜プラグ付きが付いている。
画像引用)SANEI「サーモシャワー施工説明書」
寒さが厳しい、北海道や東北、積雪量の多い地域のホームセンターには、寒冷地仕様の水栓が置いてある。
一般地地仕様では、水抜栓ではなく、水の逆流を防ぐ逆止弁が付いている。
※本的には「住んでいる地域で販売されている蛇口を購入」すれば問題ありません。
風呂の蛇口をDIYで交換する方法!【壁付の場合】
浴室の水栓の交換方法と購入方法をご案内していきます!
壁付であれば交換のポイントは同じです。
ただし、同じ壁付の蛇口でも各家庭で取り付け方などが異なりますので、あなたの環境に合わせて対応する必要があります。
こちらの4つは、いずれもお風呂場の蛇口を交換している動画ですので、参考にしてみてください!
①浴室・洗い場兼用の壁付水栓の交換
↓↓
②浴室・洗い場兼用の壁付水栓の交換
↓↓
③洗い場専用の壁付水栓の交換
↓↓
④浴槽専用の壁付水栓の交換
↓↓
次に、動画と照らし合わせながら、こちらの手順を理解してみてください。
※動画だけでなく、文字でも理解すると、DIYがスムーズに進みますよ。
①水の元栓を閉める
②各ナットを緩める
③取付脚を外す
④配管の取り付け口をブラシで掃除をする
④取付脚を取り付けて回す
回転数を数えて、覚えておく
⑤左右の取付脚の高さが平行に揃っているかを確認する
⑥新しい水栓の取付脚にシールテープを巻く
時計回りに巻く
回転数と同じか1回少なめに巻く
⑦左の取付穴に新しい取付脚を取り付ける
取り付ける回転数よりも1回少ない数を回す
逆回転するとシールテープを巻き直しになるので注意!
⑧右の取付穴に取付脚を取り付ける
左と「への字」になるところでSTOP
逆回転するとシールテープを巻き直しになるので注意!
⑨取付脚と水栓本体の間にパッキンを取り付ける
⑩左の「への字」の「/」側から水栓本体を取り付ける(仮止め)
⑪もう一方も取り付ける(仮止め)
動かしていいのは左側だけ
左側を動かす場合は時計回りに回す
⑫水栓が水平になるように本体を移動させる
⑬水平になったらナットで締めて本締(左右交互に締める)
⑭蛇口(スパウト)とシャワーを取り付ける(パッキンを忘れずに)
動画と文字でイメージをつかんだら、ご自宅の状況を確認してみてください。
使う道具は次の通りです。
道具 | 値段 |
---|---|
交換用の水栓 | 12,000円~ |
モンキーレンチ | 1,500円~ |
立水栓レンチ | 1,500円~ |
マイナスドライバー | 100円~ |
シールテープ | 350円~ |
ブラシ・歯ブラシ | 100円~ |
※全てを用意する必要はありません
蛇口の価格は、機能の高さ・機能の数で異なります。
狭さや角度に合わせられる立水栓レンチ(1,500円~)がおすすめですが、モンキーレンチでも代用できます。
購入先は次の通りです。
・メーカー(LIXIL、TOTO、KVK、SANEIなど)
・ホームセンター
・ネット通販
ホームセンターで現物を見て確かめてから、種類が多いネット通販サイトでチェックしてみてください。
どちらの場合も、確実に交換できるかどうかを確認してから購入してくださいね。
浴室の水栓を自分で交換する方法!【台付の場合】
浴室の水栓の蛇口の交換方法と購入方法をご案内していきます!
台付であれば交換のポイントは同じです。
ただし、同じ台付の蛇口でも各家庭で取り付け方などが異なりますので、あなたの環境に合わせて対応する必要があります。
こちらの2つは、いずれもお風呂場の蛇口を交換している動画ですので、ぜひ参考にしてみてください!
①洗い場専用の台付水栓の交換
↓↓
②洗い場・浴槽兼用の台付水栓の交換
↓↓
動画と照らし合わせながら、こちらの手順を理解してみてください。
※動画だけでなく、文字でも理解すると、DIYがスムーズに進みますよ。
①水の元栓を閉める(場合によっては元栓を閉める)
②点検口を開ける(ネジを回す)
③各ナットを外す(立水栓レンチを使う)
④蛇口本体を上にあげて取り外す
⑤給水管や点検口内を掃除する
⑥新しい蛇口を取付ける
⑧水栓と給水管をつなげる(立水栓レンチを使う)
⑨パッキンをしてナットを閉める
蛇口(スパウト)とシャワーが別の場合は取り付ける
⑩点検口を閉める
⑪止水栓を開けて、水が出るか確認する
動画と文字でイメージをつかんだら、後はご自宅の状況を確認してみてくださいね。
使う道具は次の通りです。
道具 | 値段 |
---|---|
代えの水栓 | 12,000円~ |
モンキーレンチ | 350円~ |
立水栓レンチ | 1,500円~ |
マイナスドライバー | 100円~ |
シールテープ | 350円~ |
ブラシ・歯ブラシ | 100円~ |
※全てが必要なわけではありません
蛇口の価格は、機能の高さ・機能の数で異なります。
狭さや角度に合わせられる立水栓レンチがおすすめですが、モンキーレンチでも代用できます。
購入先は次の通りです。
・メーカー(LIXIL、TOTO、KVK、SANEIなど)
・ホームセンター
・ネット通販
ゆっくりと見て回れるのはホームセンターです。
現物を見て触って確かめてから、種類が多いネット通販サイトでチェックしてみてください。
どちらの場合も、確実に交換できるかどうかを確認してから購入してくださいね。
浴室の蛇口交換をプロに依頼する場合の費用とチェックポイント
浴室の水栓交換の依頼先と具体的な費用相場、依頼する場合の注意点をご案内していきます!
浴室の水栓の交換をプロに依頼する場合の費用相場
依頼先は次の通りです。
・水回りの専門会社(水道局指定業者)
・ホームセンター
・便利屋、代行サービス
・工事費込みの通販
価格は次の通りです。
内容 | 費用 |
---|---|
専門会社(水道局指定業者) | 15,000円~ |
ホームセンター | 8,000円~ |
便利屋・代行サービス | 13,000円~ |
工事費込みの通販 | 12,000円~ |
価格は依頼先によって異なります。
業者によっては、出張費や故障した蛇口の処分費用がかかる場合があります。
各社、メリットデメリットがありますが、水栓を交換する業者は、対応力やサービスの幅が広い専門会社に依頼することをおすすめします。
法律・法令で定められた、適切な施工ができる業者。
市町村のサイトや業者の帆サイトで確認できる。
一部のネット通販では工事費込みで蛇口を販売していますが、対応できる範囲は指定されているため、購入前に確認が必要です。
風呂の蛇口交換をプロに依頼する場合のチェックポイント
・見積もり作成に費用がかかるかどうか
・見積もりの費用はトータルの料金かどうか
・サービスは充実しているか
プロに依頼する費用をリーズナブルにするには、このチェックポイントをおさえてください。
まずは見積もり作成に費用がかからない複数の業者に見積もりを出してもらい、トータルの費用を算出します。
次に、アフターフォローが付いているか、支払い方法は豊富かといったサービス面をメモっておきます。
暮らしの119番は無料で見積もり作成をしていて、明朗会計です。365日対応しており、最短5分で手配をしてくれるなど、サービス力の高さに定評がありますので、一度連絡してくださいね!
浴室・風呂の水栓・蛇口を交換する方法のまとめ
・浴室の蛇口は2種類あり、国内メーカーの水栓には互換性がある
・DIYでもお風呂の蛇口交換はできる
・不安な場合は比較検討してプロに依頼する
国内メーカーの浴室水栓には互換性があるので、ポイントをおさえれば自分でも交換できます。
動画と文字でイメージを固めて、あなたの環境を確認してから交換するとスムーズです。
ただ、DIYには他のところを破損するなどのリスクがありますので、不安な方はプロに依頼してください。
このページでご案内したチェックポイントをクリアしているのが暮らしの119番です。良質な業者に依頼してみてください。
・賃貸契約書の確認をする
・大家や管理会社に連絡をする
・勝手に交換すると原状回復になることも