「トイレの止水栓、回らないんだけど…」
トイレの修理などで「止水栓を回す」「止水栓を閉める」とあり、取り組んでみたものの、「固くて回らない」と悩んでいませんか?
作業ができないと困ってしまいますよね。
このページでは、トイレの止水栓が固くて回らない時の「効果的な対処法」をご案内していますので、ぜひお試しください!
「油をさそうかな?」とお考えの方は、こちらをチェックしてください。
>>止水栓が固いので「油をさそう」と考えている
※クレ556はNGです
回らないトイレの止水栓を回す前に「そもそも止水栓とは?」
トイレの止水栓は、トイレのタンクに給水量を調節するための水栓金具です。
止水栓は3種類あります。
止水栓を回すのは次のようなケースです。
・給水量を調整して不具合を解消する
・トイレの故障を直す
・温水洗浄便座を交換する
トイレのタンクへの給水量が多いと水漏れしたり、少ないと水が貯まるのに時間がかかったりといった不具合が起こることがあります。
トイレの故障や便座の交換時は、止水栓を回して給水をストップしてから作業をします。
止水栓が回らないと、不具合や故障、交換ができないため困ってしまいます。
ですが、このページでご案内する対処法なら回らなかった止水栓が回るようになりますよ。
トイレの止水栓が回らない原因と対策を分かりやすく解説!
トイレの止水栓が回らない原因は次のように5つあります。
原因 | 概要 |
---|---|
①止水栓がサビて固着した | 長期間、止水栓を回してないと、内部にサビが発生することがある |
②止水栓のパッキンやスピンドルが劣化した | パッキンやスピンドルは5年ほどで劣化し始め、10年~ほどで交換のタイミングが来る |
③止水栓に水垢が付いて劣化した | 劣化によって内部に水垢が発生することがある |
④止水栓が全開で水圧が高い | 水の勢いが強すぎて、止水栓が動きにくくなっている |
⑤止水栓が凍って回らない | 北海道や東北、北陸、高山地帯などの寒冷地では凍結することがある |
止水栓を閉める場合、回す方向は右回し(時計回し)ですが、回らない場合はあえて反対側に回すと動くことがあるので、一度試してみてください。
それでダメなら、ここでご案内する方法を試してみてください。
対策は次の通り6つあります。
①ゴムハンマーで軽く叩きながら回す
②水栓ドライバーで回す
③工具で回す(外ネジの場合)
④油をさす(※KURE556ではなく、水栓シリコングリス)
⑥止水栓をドライヤーで温める
まずは、事前準備をしっかりと行ってくださいね。
①家の水道の元栓を閉める
②トイレタンク内の水を出しておく
③止水栓の下にタオルを敷く
事前準備をする理由は、水漏れなどを防ぐためです。
水道の元栓は、屋外の地面にあります。
止水栓、元栓などと書かれいる金属・プラスティックの四角い蓋を開けて、取っ手(ハンドル)を右に回します。
それでは、ここからは対策について詳しくご案内していきます!
【対策①】ゴムハンマーで軽く叩いて回す
止水栓の溝にマイナスドライバーを入れ、ハンマーで叩くと、振動で内部のサビや水垢が落ち、回らなかった止水栓が回るようになることがあります。
ただし、止水栓、部品、給水管が破損してしまう可能性がありますので、強く叩かないようにしてください。
ゴムハンマーは100均のもので大丈夫です。
なお、マイナスドライバーは均等に力が加わりにくく、ネジ頭が潰れやすいので、回りづらいときは水栓ドライバーを利用してください。
【対策②】水栓ドライバーを使って回す
画像引用)ANEX「水栓ドライバー AHF-1511」
水栓ドライバーとはマイナスドライバーより幅が広く、安定するため、強い力を込めて回すことができる工具です。
価格は500円~です。
より力を入れやすい水栓ドライバーを使うと、回らなかった止水栓が回るようになることがあります。
マイナスドライバーで滑ってしまう時は特に有効です。
水栓ドライバーを軽く押しあてながら回してください。
止水栓のネジ頭が変形してしまわないよう、力加減に気を付けてくださいね。
【対策③】工具で回す(外ネジの場合)
外ネジタイプの止水栓の場合、つまんで回せる工具を使うと、回らなかった止水栓が回るようになることがあります。
具体的には、ベンチやモンキーレンチ、ウォーターポンプフライヤーです。
・モンキーレンチ
ボルトやナットを調節するレンチの1種。調節ネジで止水栓の外ネジをつかめるようにして使う。
100均でも取り扱っている。
・ウォーターポンププライヤー
水栓金具のナットなどを開け閉めするための工具。
挟んで使えるので、太さがあっても対応できる。挟むところがギザギザになっており、つかんだ外ネジが滑りづらい。
100均でも取り扱っている。
これらの工具でスピンドルをつまんで固定し、止水栓を回してみてください。
マイナスドライバーや水栓ドライバーよりも力を入れて回すことができます。
工具は購入する前に、サイズを確認しておいてくださいね。
100均でも取り扱っている店舗がありますが、訪れる前に「そもそも取り扱っているかどうか?」を確認してからにしてください。
【対策④】油をさす
止水栓のネジの根元に油をさすと、回らなかった止水栓が回るようになることがあります。
ただしKURE556ではなく、水栓シリコングリスを使ってください。
画像引用)KVK「水栓シリコングリス」
価格は1,000円~です。
止水栓のまわりの汚れをタオルでふき取り、スピンドルのまわりにグリスを塗ります。
しばらく置いてなじんだら、止水栓を回してみてください。
KURE556は優れた商品ですが、上記の理由で止水栓には適していません。
必ず水栓用のグリスを使ってくださいね。
【対策⑤】止水栓をドライヤーで温める
寒冷地ではトイレの凍結を防ぐために、水抜きする習慣があります。
ですが、そうでない地域で-4℃以下になると、凍結して止水栓が回らなくなることがあります。
この場合、止水栓にドライヤーの温風をかけると、凍結していた水が溶けて、回らなかった止水栓が回るようになることがあります。
水道管が破裂可能性がありますので、直接温風をかけるのではなく、タオルを巻き付けてから、ゆっくりと温風を当ててくださいね。
トイレの止水栓が回らない原因によっては交換も検討を!
次のような理由でトイレの止水栓が回らないことがあります。
・止水栓のパッキンやスピンドルが劣化した
・止水栓がサビて固着した
この場合は、止水栓のパーツ(パッキン、スピンドルなど)や止水栓本体の交換も検討してみてください。
こちらはパッキン(三角パッキン、スピンドル用パッキン)を交換している様子が分かる動画です。
パッキンを触って、ボロッとしていたり、手が黒くなるようなら、劣化しています。
そのままにしておくといずれ水漏れしてしまうかもしれませんので、これを機会に交換を検討してみてください。
パッキンは150円~、スピンドルは500円~です。
取り外してサイズを計測し、ホームセンターで適合するサイズのものを購入すればOKです。
ただし、各家庭で取り付けてある止水栓が異なりますので、メーカーの説明書を探して、内容を理解してから着手するようにしてくださいね。
こちらはトイレの止水栓を交換している様子が分かる動画です。
大まかな手順は、①取り外す→②サイズ確認する→③新品を購入する→④交換するだけです。
止水栓の価格は1,500円~です。
各家庭によって取り付けてある止水栓が異なりますので、あなたの状況に合わせて交換業をする必要があります。
トイレの止水栓が回らないのをプロに依頼する場合の費用と注意点!
ここまでの対策をしてもトイレの止水栓が回らない場合は、プロに依頼してください。
費用相場は5,000円~です。
止水栓のパッキン交換や止水栓本体の交換費用は8,000円~です。
メーカーには保証サービスがありますが、保証期間は1~5年ですので、保証書で確認してください。
メーカーに連絡してもすぐに来てくれるわけではありませんし、保証期間が過ぎている場合は割高です。
ですので、できるだけ安く早く解決したい場合は、暮らしの119番のような水回りのプロに依頼することをおすすめします。
ただし、ごくまれに悪質・悪徳な業者がいますので、次のポイントで比較検討してください。
・見積もりを無料で依頼できる
・水道局指定工事店である
・料金が相場程度
業者によっては出張料やキャンセル料がかかることがあります。
ですので、無料で見積もりを依頼できるかどうかを、必ず事前に確認してくださいね。
最近選ばれているのが「暮らしの119番」です。
暮らしの119番は365日営業しており、最短5分で手配するなどスピーディ、しかも料金は明瞭でリーズナブルのため、コスパの高い依頼ができます
ぜひ一度、見積もり依頼をしてみてください。
トイレの止水栓が回らない場合のまとめ
・トイレの止水栓が回らない原因は6つある
・回らない止水栓を回す方法は5つある
・自分でできない場合はプロに依頼する
日常の生活の中で、トイレの止水栓を使うことはほぼありません。
トイレの不具合や故障といった緊急性や重要性が高いときにだけ触ります。
普段は放置されているので、様々な原因で止水栓は回らなくなってしまうことがあります。
このページでご案内した5つの対策で解決できない場合は、プロに依頼してください。
良心的な暮らしの119番に依頼すると、スピーディでリーズナブルに止水栓が回らない状況を解決できますよ。
【種類①】外ネジ
止水栓の部分が突き出している。
マイナスドライバーと同じくらいの幅の溝があり、回す際はマイナスドライバーを溝に差し込んで回す。
緩める場合は反時計回り(左回り)に回し、閉める場合は時計回り(右回り)に回す。
【種類②】内ネジ
止水栓部分が本体に埋まっている。
外ネジタイプより溝が幅広く、回す際はマイナスドライバーを使うが、溝が幅広のため、水栓ドライバーのほうが回しやすい。
緩める場合は反時計回り(左回り)に回し、閉める場合は時計回り(右回り)に回す。
【種類③】ハンドル
画像引用)カクダイ「アングル形分岐金具」
蛇口のハンドルと同じ形の止水栓。ハンドルを手で回すことで、緩めたり閉めたりできる。
止水栓を閉める際は、何回転したかを覚えておくと、緩める前の給水量に戻すことができる。