玄関ドアの鍵穴が引っかかる10の原因と対策をプロが画像付きで解説

玄関ドアの鍵が引っかかる…。原因と対策を知りたい」
「賃貸の鍵が引っかかるけど、どうしたらいい?」

玄関ドアの鍵が引っかかったり、回しづらかったりする場合、原因を特定すると解決することが多いです。

ただし、原因によってはプロの手を借りる必要があるケースもあります。

間違った方法で対処すると、鍵の修理や交換が必要になり、余計な出費をしてしまうかもしれません。

このページでは、玄関の鍵が引っかかる原因と対処をご案内していますので、お役立てくださいね。

まずはチェック!鍵穴が引っかかるときの「3つのNG行動」

玄関ドアの鍵がひっかかる、硬い、回らない場合に、この3つの行動はNGです。

ついやってしまう方が多いです。

NGな理由をご案内していきますね。

①無理に鍵を回そうとする

無理に鍵を回す、抜こうとするといった行為をすると、次のような事態になってしまう可能性があります。

  • 鍵穴の中で鍵が折れて取れなくなる
  • 鍵穴の中で鍵が曲がって抜けなくなる
  • 鍵穴の内部が破損して動かなくなる

こうなってしまったら自力での解決は難しいので、プロによる鍵穴の交換が必要です。

鍵穴交換の費用相場は次の通りです。

鍵の種類相場
シリンダーキー1万円~1万5,000円
ディンプルキー1万5,000円~2万5,000円
カードキー1万円~1万2,000円
オートロックや特殊な鍵2万円~4万円

参考)玄関の鍵交換の費用相場はいくら?

②金属用の潤滑剤・食用油を使用する

滑りを良くしようとすると、次のような方法を思い浮かべる人がいます。

  • 鍵穴に一般的に使用されている潤滑剤を使う
  • 鍵穴に食用油を使う

入れた直後は、滑りが良くなったように感じることがあります。

ですが、潤滑剤や油にゴミや埃が付着して、鍵穴内部で固まってしまい、詰まって取れなくなってしまう可能性が高いです。

こうなってしまうと、プロによる鍵の洗浄や鍵穴の交換が必要です。

③爪楊枝や針金などを鍵穴にさし込む

「鍵穴にゴミが詰まっているのかも?」と、爪楊枝や針金など先が細いものを鍵穴に入れてしまう方がいます。

ですが、鍵穴(シリンダー)は、次の画像のように多種の細かい部品で構成されている精密な部品です。

画像引用)GOAL 総合カタログ P37

そのため、手荒く扱うと内部が傷付いてしまう可能性が高いです。

また、鍵穴の中で爪楊枝などの先端が折れると取り出せなくなり、鍵をさし込むことすらできなくなります。

こうなってしまったら、プロによる鍵の洗浄や鍵穴の交換が必要です。

「玄関ドアの鍵が引っかかる10の原因」と対策!

鍵が引っかかる場合に考えられる原因は10あります。

対策しやすい順に並べました。

それぞれの原因と対策を詳しくご案内していきます。

①鍵(キー本体)の変形や精度不足

鍵が変形したり、摩耗したりすると、不具合が起きます。

最近主流の鍵表面に凹み(くぼみ)のある「ディンプルキー」はこの可能性は低いですが、ギザギザの鍵は経年劣化しやすいです。

複製したコピーの鍵を使っている場合、その精度が低いと引っかかりを感じることがあります。

一度、オリジナルキーを試してみてください。

オリジナルキーには、鍵にメーカー名や番号が記載されています。

メーカー名ロゴ特徴
美和ロック株式会社刻印はMIWA。国内シェア約6割の最大手。高性能で比較的安価なシリンダーを取り扱っている。
参考)MIWAの鍵の見分け方
株式会社ゴール刻印はGOAL。創業1914年の老舗の鍵大手メーカー。本社が大阪にあるため西日本ではMIWAよりもシェアが高い。
参考)GOAL合鍵
式会社ウエスト刻印はWEST。デザイン性が高いオリジナルブランド「Agaho」シリーズは、高級感もありヨーロッパへも提供されている。
参考)WESTの鍵
株式会社ユーシン・ショウワ刻印はU-SHIN SHOWA。ピッキングに強い「Xキーシリンダー」「ウェーブキー」が有名。
株式会社アルファ刻印はALPHA。住宅用だけでなく自動車や南京錠など、様々な鍵を取り扱っている総合ロックメーカー。
参考)ALPHAの合鍵

オリジナルキーを使う問題無く開閉できるなら、鍵穴ではなく鍵自体に原因があると考えられます。

対策は、精度の高いコピーキーを作成することです。

ホームセンターではなく、鍵専門のネット通販サイトや実店舗で作成してください。

②鍵穴の潤滑剤の効果が落ちた

鍵穴の内部には、鍵の滑りを良くするために潤滑剤が塗られています。

この効果は時間の経過とともに薄くなり、しだいにスムーズに動かなくなっていきます。

対策は、鍵用の潤滑スプレー(500円~)を使うことです。

鍵穴専用の潤滑剤であればメーカーは問いません。

シリコンスプレーなどはNG

先にご案内した通り、次第に内部が詰まってしまうため、シリコンスプレーはNGです。

例えば、クレ556は優れた製品ですが、鍵専用ではありません。

詳しくはこちらの「鍵穴にシリコンスプレーは不正解!」をチェック。

③鍵穴にゴミなどが詰まっている

鍵穴にゴミや埃、砂埃などが詰まると不具合が起きます。

「3つのNG行動」でご案内したように、鍵をさし込む鍵穴(シリンダー)の部分は、細かい部品が組み合わさった精密な構造のため、隙間に小さなゴミが入り込むだけでも鍵はスムーズに動かなくなります。

人通りが多く、風雨にさらされるため、鍵穴は詰まりやすいです。

対策は次の通りです。

  • 掃除機で詰りを吸い出す
  • エアダスターで詰りを吹き飛ばす

掃除機を使う場合は、先端を鍵穴に近付け、左右に振りながらゴミを吸ってください。

エアダスターも効果的です。

④鍵穴(シリンダー)が故障している(経年劣化)

日本ロック工業会によると、「鍵は10年ほどで劣化する」とされています。

繰り返しになりますが、シリンダーは、細かなバネやピン、ディスクといった細かい部品で構成されており、とても繊細です。

画像引用)MIWA総合カタログ P51

ここまでご案内して来た対策をしてもダメな場合は、シリンダーが故障している可能性が高いです。

この場合の対策は、鍵の交換です。方法は2つあります。

  • 新しい鍵を購入して自分で交換する(DIY)
  • 鍵の専門業者に依頼する

新しい鍵の購入先は鍵専門のネット通販サイトや実店舗です。ホームセンターでは取り扱っていませんのでご注意くださいね。

DIYで交換するかどうかは、こちらの「シリンダー錠とは?仕組みや種類、交換法を解説」をご覧いただき、ご判断ください。

参考)日本ロック工業会

⑤ストライクがズレている

ストライクとは、デッドボルトと呼ばれる「かんぬき」を収めるパーツのことで、ドア枠側についています。

ストライクを止めているネジが緩むと、位置がズレてデッドボルトがうまく作動しないことがあります。

リクシル(TOSTEM)でも、それ以外の玄関ドアメーカーでも同様のことが起こります。

対策は、次のようにしてストライクのズレを調整することです。

  • ネジを締める
  • ネジを緩める

ストライクの調整方法はこちらの動画(約1分半)が分かりやすいので、参考にしてみてください。

⑥引き戸の錠前や滑車部分が摩耗している

引戸の場合の原因は次の通りです。

  • 錠前のズレ
  • 錠前のサビ(錆)
  • 錠前の故障
  • 戸車やレールの不具合

引戸の錠前がズレていたり、鍵の内部がサビていたり、経年劣化で故障していたりすることがあります。

また、引き戸をスムーズに動かすパーツに戸車とレールが、経年劣化でズレて位置が合わなくなり、鍵に不具合が起きることがあります。

対策ですが、まずは鍵専門業者に連絡をしてみてください。

錠前のズレや錠前のサビ、錠前の故障の場合は解決できます。

それでも解決しない場合は、戸車やレールの不具合の可能性がありますので、リフォーム業者などに連絡をすることになります。

⑦建物が傾いている

地震や経年劣化で建物自体が傾くことで、鍵の開閉に不具合が出ことがあります。

いろいろとやってもダメな場合は、この可能性があります。

対策はリフォーム業者などに連絡をすることです。

⑧冬の寒さの影響を受けている

冬の寒さが厳しい地域や突然の寒波があった場合、原因は次の可能性があります。

  • 雨や雪で鍵の内部が凍結している
  • 寒さで金属が縮んでいる

雨や雪が鍵穴に入り込んで、内部が凍結してしまうことがあります。

金属は温度が低くなるとわずかですが縮み、鍵穴やストライクなどに不具合が出ることがあります。

対策はカイロを使うことです。

凍結にも金属の縮みにも効果的です。

凍結していることが明確なら解氷スプレーも効果があります。

⑨ピッキングされた

ピッキングとは解錠のための技術です。

ピックという特別な器具を、鍵穴に差し込んで、内部を動かして解錠します。

不正侵入(泥棒)の目的で鍵がピッキングされると、内部が傷ついて調子が悪くなることがあります。

もし鍵穴周辺に不自然な傷があるなら、ピッキングの可能性が高いです。

対策は2つあります。

  • 警察を呼ぶ
  • 鍵の専門業者に鍵の交換をしてもらう

警察を呼ぶこと自体が防犯になりますので、ピッキングの形跡(カリカリした感じの傷)があるなら面倒でも取り組んでみてくださいね。

鍵の交換費用の相場は次の通りです。

鍵の種類費用相場
シリンダーキー8,000円~3万円
ディンプルキー1万円~3万円
カードキー3万円~8万円

⑩サムターン(内側の鍵)が摩耗している

サムターンとは、玄関の内側にある鍵のことです。

サムターンが引っかかったり、内側の鍵が固かったりしたら、サムターン内部が経年劣化で変形・破損している可能性があります。

対策は鍵の交換です。

鍵の専門業者に依頼して、鍵を交換してください。

参考)玄関の鍵が内側から開かない!?回らない・引っかかる!?原因と対策

玄関ドアの鍵の引っかかりが改善しないなら専門業者に相談を

ここまででご案内した対策を試しても状況が改善されないときは、次の可能性が考えられます。

  • 複数の原因が重なって不具合が起きている
  • 経年劣化で寿命が来た
  • 故障している

プロによる修理や交換が必要かもしれません。

夜中に鍵が開かなくなって「家に入れない!」といった事態にならないように、早めに鍵の専門業者に相談してください。

修理だけで完了すれば費用はリーズナブルですが、完全にダメになっていると交換が必要になります。

見積もりを取れば必要な費用が分かります。

業者はいろいろといますが、口コミで評判の高い「暮らしの119番」に、まずは一度相談してみてください。

24時間365日ご相談を受け付けており、早朝・深夜でも対応しています。

見積りは無料ですので、お気軽にご相談くださいね。

>>暮らしの119番のホームページを見る

玄関ドアの鍵の引っかかりを予防する2つの方法

玄関ドアの鍵穴の引っかかりを予防する方法は2つあります。

それぞれ詳しくご案内していきます。

①定期的にメンテナンスをする

  • 鍵穴が引っかかって回りづらい
  • 鍵が固い

これは故障の前兆です。

こうなる前に、鍵穴のメンテナンスをすることをおすすめします。

具体的には次のようなことをします。

  1. 鍵穴に掃除機を当ててゴミなどを吸い取る
  2. エアーダスターで鍵穴のゴミなどを取り除く
  3. ① or ②の後に鍵穴専用の潤滑剤を使う

潤滑スプレーを使う前に、必ず鍵穴(シリンダー)内部のゴミを除去しておいてください。

潤滑剤や潤滑スプレーは鍵穴専用のものが500円~で販売していますので、ご検討くださいね。

鍵本体のギザギザやくぼみが手垢などで汚れていたら、歯ブラシを使って、磨いてみてください。

②古いなら鍵交換をする

ギザギザの鍵は今でも使われていますが、主流ではなくなりつつあります。

理由は次の通りです。

  • 使い続けるとギザギザ部分が摩耗して変形する
  • ピッキングされやすい(防犯性が低い)
  • コピーされやすい(防犯性が低い)

現在の主流は耐久性と防犯性が高いディンプルキーというくぼみのある鍵です。

ギザギザの鍵より摩耗しずらく、精度が高いため、引っかかりづらいです。

もしお手元の鍵がギザギザなら、今後のことを考えて、ディンプルキーに交換することをご検討ください。

玄関ドアの鍵が引っかかる場合のまとめ

まとめ
  • 玄関ドアの鍵が引っかかった際のNG行為がある
  • 玄関ドアの鍵が引っかかる原因は10ある
  • いろいろやっても解決できないならプロに相談する

鍵穴の引っかかりが気になったら、原因を探りながら、対策をしてみてください。

目視できない部分で不具合が生じているかもしれません。

色々と取り組んでみてもダメだった場合は、プロに相談への相談をご検討くださいね。

暮らしの119番は、実績豊富で、鍵に関してならどんなことでも対応できる技術があります。

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