玄関の鍵が内側から開かない!?回らない・引っかかる!?原因と対策は…

玄関の鍵が内側から開かないんだけど!急いでるのに!」
サムターン(内側の鍵)が回らない!どうしたらいい?」
サムターンが引っかかるんだけど、どうして?」

突然、玄関の鍵が内側から開かないと動揺してしまいますよね。

このページでは、原因と対策を分かりやすくご案内しています。

「まず最初にやるべきこと」をご案内します!

玄関の鍵が内側から開かない!?最初にやるべきことは?

最初にやるべきこと!

・深呼吸して落ち着く
・学校や会社などに連絡を入れる

まずは落ち着いてください。

もし玄関の施錠・開錠ができるなら、後で原因に応じた対策をします。

もし閉じ込められているなら、学校や会社などに連絡を入れて、状況を伝えてください。

その上で「とりあえず外に出たい」という場合は次のようにしてください。

「外に出たい」場合の対策

・玄関の鍵を閉めて、鍵付きの勝手口から出る
・窓から出る場合は貴重品を持ってから移動する(非推奨
・賃貸の2F以上なら「非常はしご」が使えるか、管理会社に確認する
・隙間からラッチボルトを操作する(レアケース)

取り急ぎ外に出たい場合は、勝手口から出るようにしてください。

窓から出ると施錠できないのでおすすめできませんが、どうしようもない場合は、貴重品を持って出ることを検討してください。

賃貸やマンションなどで2F以上に住んでいる場合は、「非常はしご」が使えないか、管理会社などに確認してください。

レアケースですが、隙間からラッチボルトを操作して内側から鍵を開けることができる場合があります。

「サムターンは回る(=デッドボルトは動く)けど、ラッチボルトが動かないので出られない」ということがまれにある。

この場合、ドアにすき間があり、ラッチ(ラッチボルト)が確認できるなら、針金やカードを使って、ラッチを引っ込めるという方法がある。

ラッチボルトとは?

ラッチ(ラッチボルト)とは、扉が勝手に開かないように枠に固定しているボルトで、ドアノブやレバーを操作することで動く。

具体的にはこちらの動画の方法をチェックすること。

あくまで家を出るための一時的な対処法です。後でラッチの交換などをする必要があります。

玄関の鍵が内側から開かない原因と対策

玄関の鍵が内側から開かない原因と対策を、錠前の種類ごとにご案内します。

・シリンダー錠の場合

鍵を鍵穴に差し込んで施錠・解錠する「シリンダー錠」が、内側から開かない原因と対策は次の通りです。

原因対策
サムターンの不具合(回らない、引っかかる)・ストライクの調整
サムターンの経年劣化・サムターンの交換
ラッチ(ラッチボルト)の不具合・ラッチの洗浄
・錠前の交換
錠前の不具合(デッドボルトが動かないなど)・錠前の交換
ハンドル・レバーの不具合・台座やラッチのネジを締め直す
・ノブ、ハンドル、レバーの交換
ドアクローザーの経年劣化・ネジ、ビスの調整
・錆(さび)取り
・ドアクローザーの交換
家自体の老朽化、地震などの影響・蝶番(ちょうつがい)の調整
・建設会社へ連絡

続いて電子錠についてご案内します。

・電子錠、電気錠の場合

鍵を使わずに施錠・解錠する「電子錠」「電気錠」が、内側から開かない原因と対策は次の通りです。

原因対策
電子錠・電気錠の電池切れ電池交換
本体の故障・電池、電源の入れ直し
・エラー確認
・メーカーに連絡

それぞれご案内していきます!

玄関の鍵が内側から開かない原因が「サムターンが回らない、引っかかる」の場合

サムターンとは

サムターンとは玄関の内側で鍵を開閉するためについている金属製のつまみのこと。

内側の鍵」と呼ばれることもある。

このつまみを回すことで、鍵本体からデッドボルト(ドア側面についている四角い金具)が飛び出し、ドア枠のストライク(ドア枠についている鍵受け部分)に引っ掛かり、施錠ができる仕組み。

解錠する場合は、サムターンを回してデッドボルトがストライクから引っ込める。

サムターンの不具合とは次のような状況のことです。

・サムターンが回らない
・サムターンが引っかかる

玄関の鍵が内側から開かない原因がサムターンの不具合の場合、デッドボルトがストライクに付いてしまっている可能性が高いです。

デッドボルトとストライクの役割

デッドボルトはこちらのパーツ。

鍵やサムターンを回すと出入りする。

ストライクはこちらのパーツで、デッドボルトを受け止める役割がある。

デッドボルトがストライクに付いてしまっている場合、ストライクの調整をします。

こちらは玄関ドアのストライクを調整している動画です。

こちらの動画と次の「手順例」を照らし合わせて理解すると、イメージしやすく、実際の作業がスムーズになりますので、試してみてください。

ストライクの調整手順例

①玄関ドアを開ける
②ストライクのネジを確認する
③ストライクのネジを緩める
④ストライクが上下左右に動くことを確認する
⑤ストライクの位置を調整する
⑥ストライクを仮締めする
⑦内側から開くかどうかを確認する

ストライクの調整はプラスドライバーがあればできます。

サムターンに潤滑剤やクリーナーを使うのはNG!

潤滑剤は金属などの動きを滑らかにする効果がありますが、サムターンに使うのはNGです。

内部を綺麗に洗浄するクリーナーもNGです。

というのも、原因が「サムターンの内部の潤滑剤が足りない」「サムターン内にゴミやホコリが詰まっている」わけではないからです。

意味がないだけでなく、油汚れによる詰りを誘発するなど、他のトラブルを招くリスクがありますのでNGです。

玄関の鍵が内側から開かない原因が「サムターンの経年劣化」の場合

・サムターンが回らない
・空回りする
・途中で止まる
・引っかかる
・斜めになっている

このような場合は、サムターン内部が経年劣化で変形・破損している可能性があります。

サムターンの寿命は10年~15年

この場合は、サムターンを交換します。

サムターンだけを交換することは可能です。

こちらは玄関ドアのサムターンを交換する手順が分かる動画です。
動画では「室内シリンダー」と呼んでいます

こちらの動画と次の「手順例」を照らし合わせて理解すると、イメージしやすく、実際の作業がスムーズになりますので、試してみてください。

サムターンの交換手順例

①フロント板のネジをプラスドライバーで抜く
②フロント板を取り外す
③サムターンのネジをプラスドライバーで抜く
④サムターン止めのビスを確認する
サムターン側の2本
⑤サムターン止めのビスをマイナスドライバーで抜く
⑥サムターンを抜く
⑦新しいサムターンを逆の手順(⑥→①の順)で取り付ける

サムターンの交換はプラスドライバーとマイナスドライバーがあればできます。

自宅の玄関に合うサムターンの選び方

自宅の扉に適合するサムターンを選ぶには、玄関のフロント板に刻印されているメーカー名と型番を見て、それに適合するかどうかを確認する必要があります。

メーカーごとに様々なサムターンを開発していますので、初めてでは難しいです。

ですので、必ずネット通販店とメールや電話でやり取りしながら購入してくださいね。

サムターンの種類や価格、特徴は次の通りです。

種類価格特徴
標準サムターン2,000円~防犯対策のないサムターン
脱着式サムターン6,000円~取り外しできるサムターン(防犯用)
空転サムターン5,000円~つまみ部分にあるボタンを押すと回せるようになるサムターン(防犯用)
偏荷重サムターン4,000円~均等に負荷をかけると回せるようになるサムターン(防犯用)

人気なのは防犯用のサムターンです。

サムターンを内側から回して鍵を開ける「サムターン回し」という不正侵入の手口がありますので、この機会に防犯用のサムターンを検討してみてください。

サムターンの交換では解決しない場合は、錠前に問題があるかもしれません。

錠前の交換はかなりDIY難易度が高いので、プロに依頼してください。

プロに依頼した場合の費用は次の通りです。

内容費用
サムターンの交換15,000円~(部品代込)
錠前の交換25,000円~(部品代込)

玄関の鍵が内側から開かない原因が「ラッチ(ラッチボルト)の不具合」の場合

玄関の鍵が内側から開かない場合、ラッチ(ラッチボルト)の不具合の可能性があります。

ラッチ(ラッチボルト)とは?

錠ケースについている「扉が勝手に開かないように枠に固定している」ボルト。ドアハンドル・レバーと連動している。

不具合がある場合の対策は次の通りです。

・ラッチの洗浄
・ラッチの交換
・錠前の交換

こちらはラッチを洗浄している動画です。

こちらの動画と次の「手順例」を照らし合わせて理解すると、イメージしやすく、実際のラッチの洗浄作業がスムーズになりますので、試してみてください。

ラッチの洗浄手順例

①ハンドルを取り外す(シリンダー、サムターンも)
②フロント板を取り外す
③錠ケースを取り出す
④錠ケースを乾拭きする
⑤ブラシで汚れを取る
⑥ラッチを取り出す
⑦ラッチの汚れを取る
⑧ラッチに鍵専用の潤滑剤を使う
⑨錠ケースにも潤滑剤を使う
⑩③→①の手順で元に戻す

錠ケースの取り出し方は扉や錠ケースによって異なります

使う道具は次の通りです。

ラッチの洗浄で使う道具

・プラスドライバー
・針金
・キッチンペーパー
・歯磨きブラシ
・綿棒
・鍵穴潤滑剤(1,000円~)
・ペンチ
・養生テープ

潤滑剤以外は100円均一で準備できます。

プロに依頼した場合の費用は次の通りです。

内容費用
鍵の洗浄8,000円~
錠前の交換25,000円~(部品代込)

玄関の鍵が内側から開かない原因が「錠前の不具合」の場合

画像引用)美和ロック 総合カタログ P148

玄関の鍵が内側から開かない場合、錠前の不具合の可能性があります。

例えば、デッドボルトが動かないことがあります。

デッドボルトとは?

玄関の鍵を解錠、施錠する際に、ドアの側面から飛び出したり、引っ込んだりする四角い金属製の部品のこと。錠前の部品の1つ。

デッドボルトが動かないということは、収まっている錠前のどこかに不具合がある状況と考えられます。

デッドボルトだけでは販売していませんので、交換する場合は、錠前の交換をする必要があります。

ですが錠前の交換はDIYではできません

プロに依頼した場合の費用は次の通りです。

内容費用
錠前の交換25,000円~(部品代込)

玄関の鍵が内側から開かない原因が「ハンドル・レバーの不具合」の場合

玄関の鍵が内側から開かない原因が、ハンドル・レバーの不具合の可能性があります。

ハンドル・レバーの不具合がある場合、原因と対策は次の通りです。

原因対策
・台座のゆるみ・ネジを締める
・ラッチのゆるみ・ラッチの交換
・錠前の交換
・ノブ、レバー、ハンドルの経年劣化・錆取り
・潤滑剤の使用
・ハンドルの交換
・錠前の交換

それぞれご案内していきます!

台座のゆるみの場合

こちらは台座のゆるみを締めている動画です。

使う道具や手順はレバーやノブ、ハンドルによって異なります。

ご自宅と同じのレバー・ノブ・ハンドルを外している動画やブログなどを探して、イメージを付けてみてください。

ラッチのゆるみの場合

ラッチのバネがゆるみんでいる場合の対策は次の通りです。

・ラッチの交換
・錠前の交換

ラッチの交換ができるなら、ネット通販で購入して交換します。

価格は3,000円~です。

こちらのラッチの洗浄の動画を見て、DIYのイメージを付けてみてください。

動画のポイントはこちらです。

・動画の~01:48が取り外し
・動画の05:00~が取り付け

ノブ・レバー・ハンドルの経年劣化の場合

経年劣化でノブ・レバー・ハンドルが動かない場合の対策は次の通りです。

・錆取りする
・潤滑剤を使う
・ハンドル、レバーを交換する

錆取りや潤滑剤は、ハンドルを取り外して、次の箇所をチェックして、該当する箇所に使用します。

・室内側のハンドル、その付け根
・室外側のハンドル、その付け根

こちらのハンドルの取り外しの様子が分かる動画を見るとイメージが沸きますので、参考にしてみてください。

ドアノブ・ハンドル・レバーの価格は3,000円~です。

こちらの「ハンドルの交換方法」で詳しくご案内していますので、ご覧になってください。

プロに依頼した場合の費用は次の通りです。

内容費用
ドアノブ・ハンドル・レバー(その周辺)の修理15,000円~(部品代込)
錠前の交換25,000円~(部品代込)

玄関の鍵が内側から開かない原因が「ドアクローザーの経年劣化」の場合

玄関の鍵が内側から開かない場合、ドアクローザーの経年劣化の可能性があります。

ドアクローザーとは?

ドアの右上・左上についている扉の開閉スピードを調整する部品。

次のような役割がある。

・バタンッ!とドアが閉まらないようにする
・ドアが閉まるスピードを調整する

「ドアを開けるとクローザー内部のバネが縮み、ハンドルから手を離すと元に戻る」が、この力を油圧で調節している。

ドアクローザーには次の3種類ある。


種類
見分け方
スタンダード型内開き玄関ドアの使われていることが多い
パラレル型外開きの玄関ドア使われていることが多い
コンシールド型扉内か玄関の枠内に収まっている

ドアクローザーのネジ・ビスが緩むと「玄関が内側から開かない」「引っかかった感じがする」ことがあります。

このような場合の対策は次の通りです。

・つなぎ目のネジ、ビスの調整(ネジを締め直す)
・つなぎ目に油(グリス)を塗る
・ドアクローザーの交換

つなぎ目とはドアの開閉と連動して動く箇所で、3ヶ所あります。

ネジが緩んでいるなら締め直してください。

異音がする場合はつなぎ目にグリスを塗ります。

もしドアクローザーが経年劣化していて、ネジの調整やグリスでは改善しないなら、ドアクローザーを交換します。

こちらは大手ドアクローザーメーカー「RYOBI(リョービ)」の「スタンダード型」の交換方法が分かる動画です。

これらの動画と次の「手順例」を照らし合わせて理解すると、イメージしやすく、実際の作業がスムーズになりますので、試してみてください。

ドアクローザーの交換手順(共通)

①既存のドアクローザーを取り外す
↓↓
②扉に固定金具を取り付ける
③ドアの枠にアジャストブラケットを取り付ける
④スライド取付板を取り付ける
⑤本体にアームリンクを取り付ける
⑥本体をスライド取付け板に取り付ける
⑦アームリンクとアジャストブラケットをつなぐ
⑧閉じ速度の確認をする(速度調整可能)

取り換え用ドアクローザーの価格は5,000円~です。

メーカー名と品番を確認し、ネット通販で店舗とやり取りしながら適合するドアクローザーを購入することをおすすめします。

プロに依頼する場合は次の通りです。

内容費用
ドアクローザー修理・調整8,000円~
ドアクローザー交換25,000円(部品代込)

玄関の鍵が内側から開かない原因が「家自体の老朽化、地震などの影響」の場合

次の原因で玄関の鍵が内側から開かない可能性があります。

・家自体の老朽化
・地震などの影響

家の老朽化とは、例えば、蝶番(ちょうつがい)のネジのゆるみでドアが傾くことです。

蝶番(ちょうつがい)とは?

扉が外れないように支え、扉の開閉を担う金属製の部品。蝶番に不具合があることを「建付けが悪い」という。

別名は丁番、ヒンジ(Hinge)。

「かなり前からドアが締めにくかった」「建付けが悪いような気がする」という方は、このケースが多いです。

この場合は蝶番のネジを締め直します。

ネジには2種類ありますので、状況に合わせて調整をしてください。

・左右を調整するネジ
・上下を調整するネジ

実際にDIYでネジの調整をする前に、こちらのドアの建て付け調整をしている動画をご覧になってください。

なお、蝶番はドアが開かない時は見えませんので、調整するには扉を開ける必要があります。

地震による建物自体の傾きや地盤の沈下については、建設会社や沈下対応の専門会社に連絡をしてくださいね。

玄関の鍵が内側から開かない原因が「電子錠の電池切れ」の場合

玄関の鍵が内側から開かない場合、電子錠の電池切れの可能性があります。

この場合は電池の入れ替えをします。

電子錠の電池交換の方法は、商品によって異なります。

メーカーのサポート窓口や購入した店舗で問い合わせたり、ネットで検索したりして交換方法を確認してください。

参考までに電子錠の電池交換の方法を解説している動画をいくつかご案内します。

・「ed LOCK」の電池交換の方法

「ed LOCK」は100万台普及しているALPHA(アルファ)の電子錠

・LIXILの電気錠の電池交換の方法

・Qrio Lock(キュリオロック)の電池交の換方

玄関の鍵が内側から開かない原因が「電子錠・電気錠の本体の故障」の場合

玄関の鍵が内側から開かない場合、電子錠・電気錠の本体の故障の可能性があります。

エラーが表示されている場合は、そのエラーに対応してください。

エラーが出ていない場合は、鍵が内側から開かない原因が分かりません

ですので、メーカーのサポート窓口や購入した店舗に問い合わせたり、ネットで検索したりして、原因を探してみてください。

プロに依頼する場合は次の通りです。

内容費用
電子錠の修理各メーカーの対応による 例)保証期間は無料、買った方が安いなどの案内
電子錠の交換30,000円~(部品代込)

玄関の鍵が内側から開かない、サムターンが回らない・引っかかるのまとめ

このページのまとめ

・玄関の鍵が内側から開かない原因は9つある
・サムターンが回らない、引っかかる場合はストライクの調整か交換をする
・DIYとプロに依頼した場合の費用を天秤にかける

玄関の鍵が内側から開かなくて、閉じ込められてしまったら、落ち着いて、しかるべき対応をしてください。

その後、考えられる原因に応じた対策をします。

原因がサムターンが回らない、引っかかる場合はストライクの調整かサムターンの交換をします。

動画と手順を見て「DIYできそう」と思われたら取り組み、「すぐにはできそうにない」と思われたらプロに依頼することを検討してください。

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