「鍵の滑りが悪いんだけど、鍵穴にシリコンスプレーって正解？不正解？」
「鍵穴にシリコンスプレーはNGらしいけど、…実際どうなの？」
「鍵穴にシリコンスプレー使ってしまった！どうしたらいい？」

・鍵の滑りが悪い
・抜き差ししにくい

などの不具合がある場合、「鍵穴専用の潤滑剤」を使うのが正解です。

このページでは、鍵穴にシリコンスプレーを使うのは不正解な理由と「使ってしまった」場合の対処法、専用潤滑剤でのケア方法をご案内していきます。

>>「もう使ってしまった」という方はこちら

鍵穴に使ってしまいがちなシリコンスプレーとは？不正解の理由を解説！

シリコンスプレーはシリコンオイルを吹き付けることにより、摩擦を軽減することができる製品です。

用途が幅広く、使うと滑りが良くなるため、「鍵が回りにくくなったので鍵穴にシリコンスプレーを使ってみようかな？」と考える人が多いです。

ですがこれはNG、不正解です。

シリンダーとは室外側に付いている鍵穴とその奥にある鍵の構造のことです。

油とホコリが混ざり、シリンダー内部がキッチンの換気扇の油汚れのようになり、詰まってしまう可能性が高いです。

結果的にシリンダーの洗浄やシリンダーの交換をすることになってしまうことがあります。

洗浄や交換をプロに依頼する場合の費用は次の通りです。

鍵の滑りを良くするだけなら、かかる費用は次の通りです。

・DIYの場合は1,000円～3,000円
・プロに依頼した場合は8,000円～

つまり、鍵穴にシリコンスプレーを使ったら鍵穴がダメになって、余計な修理費用を払うことになってしまうことがあるということです。

「…う～ん、でもネットで調べると、”シリコンスプレーでも問題無い”って言っている人がいるんだけど…」という方もいると思います。

その場合は、自己責任でお願いします。

なお、呉工業のクレ556も鍵穴にはNGです。

※成分：鉱物油、防錆剤、フッ素樹脂/PTFE、石油系溶剤

製品の品質は高く、評価も高いのですが、こと鍵穴に限っては使わないようにしてください。

画像引用）呉工業「5-56シリーズ」

ヤバッ、鍵穴にシリコンスプレーを使ってしまった！対処法は…？

鍵穴にシリコンスプレーを使うと、次のような状態になってしまうことがあります。

しかもある日突然、「このタイミングで！？」ということが多いです。

ですので、鍵穴にシリコンスプレーを使ってしまったら、即、次の対処法をしてください。

詳しくご案内していきます！

【対処法①】鍵穴専用の潤滑剤を使う

対処法の1つ目は、鍵穴専用の潤滑剤を使うという方法です。

鍵穴専用の潤滑剤には、滑らかにするだけでなく、洗浄機能があるものもあります。

潤滑剤の使い方はこちらの動画の02:12～通りにしてみてください。

手順は次の通りです。

映像と文字でイメージが明確になり、DIYがスムーズになりますので、動画と手順例の内容をしっかりとチェックしてくださいね。

鍵穴専用の潤滑剤は、玄関の鍵のメーカーと同じものを使うようにしてください。

例えば、美和ロック（MIWA）には、洗浄機能のある「3069」「3069S」があります。

画像引用）MIWA　総合カタログ P550

価格は次の通りです。

・3069S(12ml)　700円～
・3069(70ml)　1,200円～
・3069S(480ml)　3,000円～

メーカー名は、鍵のフロント板の刻印をチェックすると分かりますので、ご覧になってみてください。

参考）シリンダー錠とは

【対処法②】鍵穴専用クリーナーと潤滑剤を使う

対処法の2つ目は、鍵穴専用クリーナーと鍵穴専用潤滑剤を使う方法です。

鍵穴専用潤滑剤の役割に洗浄が無い場合は、こちらを採用してください。

手順は次の通りです。

①先にクリーナーで洗浄する
②その後、鍵穴専用潤滑剤で滑らかにする

鍵穴クリーナーはこちらの動画の通りにお使いください。

手順は次の通りです。

映像と文字でイメージが明確になり、DIYがスムーズになりますので、動画と手順例の内容をしっかりとチェックしてくださいね。

鍵穴クリーナーの価格は1,600円～です。

クリーナーは鍵穴以外に付くと、シミになったり、変色したりしますので、周りに垂れないように注意してください。

洗浄後、鍵専用の潤滑剤を使います。

鍵穴に潤滑剤を使ってOKかどうか、潤滑剤のメーカーに確認してくださいね。

【対処法③】業者に依頼する

鍵穴にシリコンスプレーを使ってしまった場合の対処法の最後の3つ目は、業者に依頼するという方法です。

「自分でやる時間が無い」「面倒」「クリーナーを使ってもダメだった」という場合は業者に依頼してくださいね。

自分で何とかしようとして事態が悪化してしまうことがありますので、自信が無ければ早めに業者を頼るのも1つの手です。

基本的には洗浄だけで済みますが、経年劣化が酷いようならシリンダーの交換を提案されることがあります。

費用は次の通りです。

参考）シリンダー錠をプロに洗浄してもらう費用

鍵穴の調子が悪い場合の「正解」はシリコンスプレーではなくこの対策！

「鍵の滑りが悪い」「抜き差ししにくい」などの不具合がある場合、このような対策をしてください。

それぞれご案内していきますね。

滑りが悪い場合は鍵穴スプレーで！おすすめは「鍵メーカーの潤滑スプレー」

滑りが悪い場合は、鍵のメーカーが開発したシリンダー専用のスプレーを利用してください。

美和ロックやGOALなどのサービス代行店や一部ホームセンター、ネット通販で購入できます。

美和ロックの「3069」の使い方については、こちらの動画でご確認いただけます。

※「3069」の使い方については、「鍵穴の潤滑剤の効果が弱まっている場合は潤滑剤を使う」でもご確認いただけます。

簡単に言えば、「鍵穴にスプレーをシューッと一吹きして、しばらく置いてから、鍵を回す」だけです。

ただし、実際にする場合は、スプレーに記載されている使い方をよく読んで、その通りにしてくださいね。

鍵穴の汚れは鍵穴クリーナーで！おすすめは「建築の友 鍵穴のクリーナー」

鍵穴に油汚れがたまっていて不具合がある場合は、鍵穴のクリーナーでシリンダーを洗浄します。

価格は1,600円～で、ホームセンターやネット通販で購入できます。

使い方はこちらの動画の通りです。

手順は次の通りです。

映像と文字でイメージが明確になり、DIYがスムーズになりますので、動画と手順例の内容をしっかりとチェックしてくださいね。

その他の不具合については、状況に応じて適切なケアをしていただけるように、それぞれ詳しい記事をご用意していますので、ご覧ください。

・「鍵が入るけど回らない」場合の解決方法はこちら
・「鍵穴のつまり」の解決方法はこちら

鍵穴にシリコンスプレーの是非についてのまとめ

「鍵の滑りが悪い」「抜き差ししにくい」などの不具合があった場合、正解の対策は「鍵専用の潤滑剤の使用」です。

鍵穴にシリコンスプレーを使うと、換気扇の油汚れのような状態が内部でできてしまう可能性があります。

ですので、使ってしまったら、鍵穴に洗浄機能のある鍵穴専用の潤滑剤を使ってケアをしてください。

それでは不具合が解決しない場合は、プロに依頼することをご検討くださいね。