窓のクレセント錠が壊れたり、グラグラしていたりしていて、次のように考えていませんか?
・クレセント錠の交換・修理って、DIYできる?
・防犯性の高いクレセント錠に交換した方がイイ?
・プロに交換・修理を依頼した場合の費用は?
このページでは、このようなクレセント錠の交換や修理に関する疑問を解決していただけます!
クレセント錠の交換を自分でする方法を解説(DIY)
クレセント錠の仕組みは、半円形のクレセントを回転させ、錠受けにかかることで鍵がかかるというものです。
とてもシンプルで、ホームセンターでパーツを販売していますので、DIYで交換することができます。
DIYでクレセント錠の交換をした場合の費用と時間
費用 | 1,300円~ |
---|---|
所要時間 | 10分~ |
自分で交換する場合は、基本的にドライバーと交換品があればできます。
交換品はホームセンターで1,300円~から購入できます。
DIYに慣れた人であれば10分~で完了する比較的簡単な作業です。
ただし、事前の採寸が必要です。
【失敗防止】クレセント錠の交換の手順をチェック!
・クレセント錠の交換「4つの手順」
手順 | ポイント |
---|---|
①サイズを測る(同じものを用意できれば不要) | ビスピッチ、引き寄せ幅、高さを測る |
②交換用クレセントを用意する | 型番で同じものを用意 ※無ければ万能クレセントを購入する |
③クレセント錠を取り外す | 裏板(背板)の落下に注意し取り外す |
④クレセント錠を取り付ける | 仮止めをした後、本締めをする ※必要に応じて調整 |
交換の手順は上記の通りです。
事前にクレセント錠交換の解説動画をチェックしておくとイメージがつきます。
こちらは大手ホームセンター「カインズ」の動画です。
手順や注意点が分かりやすく解説されているのでおすすめです。
ここからは4つの手順について、より具体的にご案内していきます。
【手順①】サイズを測る(動画の00:46~をチェック)
クレセント錠を購入するには、サイズの確認をする必要があります。
巻き尺(メジャー)や物差しでサイズを測るのは次の3つです。
①ビスピッチ(ビスの中心~ビスの中心の距離)
②高さ(カギと取り付け部分の距離)
③引き寄せ寸法(上下のビスの中心線から掛け金の奥の距離)
画像でチェックしていきます。
「ビスピッチ」とはこちらの通りです。
「高さ」はこちらの通りです。
「引き寄せ寸法」とはこちらの通りです。
こちらのクレセント錠のように、ビスにカバーが付いているタイプもあります。
取り付ける窓によって、「右付き」「右勝手」と「左付き」「左勝手」があるので間違わないように注意してくださいね。
こちらのように、取り付ける窓の右側が上なら「右付き」「右勝手」です。
なお、どちらにも対応した左右兼用タイプも販売されています。
【手順②】クレセント錠の購入のポイント
・同じメーカーの同じものを買う(あれば)
・サイズを測る
・左右を間違わない
・既存の部品を使用できるか確認する
可能であれば同じものを探して購入するのがおすすめです。
なければ、万能クレセント錠を購入してください。
万能クレセント錠は様々なメーカーのものと交換可能です。
例えば、ホームセンターの取り扱いメーカーに、トステム(LIXIL)や不二サッシが無くても大丈夫です。
【手順③】クレセント錠を外す(動画の01:24~をチェック)
サッシの内側(内部)に裏板(背板)が入っている場合があり、外す際は落下に注意が必要です。
※裏板=うらいた、背板=せいた
先ほどの動画の01:46~で裏板についての注意点をご確認いただけます。
裏板(背板)が落下してしまうと、元に戻すのが非常に困難いなってしまいますので、必ず確認しておいてください。
板がある場合、取り外す際は上下のネジを同時に外さず、落下しないようにネジで止める必要があります。
裏板のついていない「ねじ切り」の場合は気にしなくて大丈夫です。
【手順④】取り付ける(動画の02:12~をチェック)
新しいクレセント錠は、下のネジを軽く止めてから、上を仮止めします。
クレセント受けとのかみ合わせを確認して、本締めをしてください。
本締めはカギをかけた状態で行います。
これで完了です!
防犯性の高いクレセント錠に交換するには種類を知ろう!
クレセント錠の目的は施錠・防音・気密性の確保で、防犯性は無いのをご存知でしょうか?
侵入犯罪は減少傾向にあるとはいえ、クレセント錠は20秒程度で簡単に破られてしまいます。
報道や周辺からの情報などでリスクを感じられたら、防犯性が高いクレセント錠に変更されることをおすすめします。
・防犯性の高いクレセント錠
種類 | 概要 | 価格 |
---|---|---|
ダイヤル付錠 | 3桁のダイヤル式暗証番号でロックする | 5000円前後 |
鍵付きクレセント錠 | クレセント錠に付属の鍵を差し込んでロックする | 2500円前後 |
付属の鍵やダイヤル式の暗証番号でクレセント錠にロックをかけることができるものがあります。
・おすすめの防犯性能の高いクレセント錠
鍵付きのクレセント錠「CUK-800」は、鍵で取っ手部分をロックする仕組みです。
金額は2,000円~です。
こちらの動画の00:47~で取り付け方のイメージを付けてみてください。
付属の鍵付きのものは、鍵の紛失に注意が必要です。
ダイヤル式のクレセント錠「あかないんです」は、購入時に設定した暗証番号で開錠できる仕組みです。
金額は5,000円~です。
こちらの動画で使い方についてのイメージを付けてみてください。
鍵自体が破壊に耐えられる頑丈な作りになっています。
いずれも開錠に手間がかかるため防犯効果が高いです。
クレセント錠の交換・修理をプロへ依頼するべきケースと費用、注意点
クレセント錠の交換・修理はプロに依頼することもできます。
ここからは次のことをご案内していきます。
>>プロに依頼するケース
>>プロの交換業者に依頼する費用の相場
>>プロの選び方「4つのポイント」
プロに依頼するケース
ケース | 概要 |
---|---|
DIYに自信がない | やり方の説明を見てもできる自信がない |
商品が選べない | サイズの合うクレセント錠の選ぶ自信がない |
ネジが固くて回せない | 交換前のクレセント錠が外せない |
交換したけれどガタつく | 交換してみたがガタついて調整できない |
裏板が落ちてしまった | 裏板がサッシの中に落ちてしまった |
「自分でできるかどうか不安…」「選び方がわからない」という時は無理をせずプロに依頼してください。
失敗して裏板(背板)が落ちてしまうとサッシを分解して取り出さなければならず、自分では対処できません。
また「やってみたがうまくいかなかった」というときも、プロに解決してもらうことをおすすめします。
プロの交換業者に依頼する費用の相場
プロに依頼する場合は、クレセント錠代+工賃でトータルで8,000円~20,000円程度が相場です。
費用は
・依頼先の業者
・クレセント錠の種類
によって変わってきます。
見積もりに書かれる内訳は各社によって異なります。
具体的には部品代(本体代)、出張費、工賃、送料、施工費、見積もりなどと書かれていますので、見積もりの際、内容を確認してみてください。
交換にかかる時間は数分~数十分と短いです。
プロの選び方「4つのポイント」
①見積もり・キャンセル料が無料
②費用相場・作業内容を知る
③口コミをチェックする
④電話応対のレベルを知る
クレセント錠の交換で失敗や後悔をしないために、この4つのポイントを押さえておくことをおすすめします。
というのも、ごくまれに悪質業者に当たってしまい、作業後に多額の請求をされてしまうことがあるからです。
3社以上の「無料で見積もり&キャンセルも無料」なところから見積もりを取り、費用相場や作業内容を把握してください。
インターネットでの口コミや掲載実績、それから電話対応(接客)も参考になります。
ネットでの口コミ・評価が低ければ地雷の可能性が高いですし、口コミが良くても電話応対のレベルが低いと「実は口コミがサクラだった」という可能性があります。
ただし、電話対応の人と見積もりを取りに来た人、実際に作業する人が分かれている場合もありますので、電話対応については、あくまで参考程度にとどめておいてください。
クレセント錠の交換【マンション・アパート編】
・まずは管理会社へ連絡をする
・専有者の費用負担になる
・防犯目的ならば補助錠や防犯フィルムも検討する
・まずは大家・管理会社へ連絡をする
・経年劣化による故障なら無料の場合がある
・防犯目的ならば補助錠も検討する
どちらの場合も一度、管理会社に連絡を取ってください。
分譲マンションの場合は、「専有者の責任範囲」ということで自己負担で交換・修理をすることになっていることが多いです。
それでも事前に確認をしてくださいね。
賃貸物件でクレセント錠を交換したい場合、まずは大家さんや管理会社へ連絡してください。
経年劣化の場合は無料で交換できる可能性が高いです。
ですが、次のような場合は修理代を請求されてしまいます。
・あなたに過失がある
・連絡せずに勝手に交換した
・壊れた状態を報告せずに放っておいた
なお、賃貸で防犯性を高めたい場合は、後付けで使える補助錠の利用を検討してみてください。
補助錠とは、窓の上や下(両方)に取り付けて、サッシを動かないようにする錠のことです。
こちらの動画で「どのようなものなのか」「付け方は簡単か」など確認してみてください。
補助錠は100円ショップやホームセンターやネット通販で購入できます。
クレセント錠が”こんな状態”ならDIYで修理できる
状態 | 修理のポイント |
---|---|
①レバーのぐらつき | 中のネジ、バネが破損している可能性 |
②本体(受け口)のぐらつき | ネジを締めなおす |
③かみ合わせが悪い | ネジを緩めて微調整 |
④クレセント錠が回らない | かみ合わせを確認。潤滑油で改善するケースも |
クレセント錠がこのような「交換するまではないけれど、少し不具合がある」状態なら、自分で修理できます。
修理をせずに放置して使い続けていると、サッシ全体を取り換える事態にもなりかねません。
窓がぴったり閉まらないと防音性や気密性が悪くなりますし、防犯上も危険ですので、気になったら、積極的に修理をしてみてください。
それぞれご案内していきます。
【状態①】レバーがぐらつく
クレセント錠を回した時の手ごたえがグラグラ、ユルユルになってしまったら、中のネジやバネが破損している可能性があります。
ネジやバネは、ホームセンター等で購入すれば交換することができます。
【状態②】クレセント錠本体(受け口)がぐらつく
クレセント錠本体(受け口)のネジが緩んでいる可能性があります。
ネジが見当たらない場合はカバーで隠れているケースが多いので、カバーを外したり上下にスライドさせてネジを見つけます。
ドライバーでネジを締めなおせば完了です。
【状態③】かみ合わせが悪い
ネジを緩めて、クレセント錠を上下に動かして位置を調整します。
位置が決まったらネジを締めて固定します。
裏板の落下を防ぐためにも、ネジは外してしまわず緩めるだけにすることがポイントです。
クレセント受けの方を左右に動かすことで解決する場合もあります。
【状態④】クレセント錠が回らない場合
クレセント錠とクレセント受けの嚙み合わせが悪いと回らなくなることがあります。
どちらかの位置を微調整して嚙み合わせをよくする方法があります。
軽度なズレであれば潤滑スプレー(シリコンスプレー)を使うことでスムーズに動かせるようになる場合があります。
こうした修理が苦手な方はプロに依頼するようにしてください。
クレセント錠の交換・修理のまとめ
・クレセント錠は自分で交換・修理が可能
・プロに依頼する場合は数社から見積もりを取る
・アパ・マンの場合は管理会社に確認を取る
クレセント錠の交換は、ホームセンターで代えのクレセント錠を購入すればDIYできます。
修理も自分でできます。ネジやバネが原因の場合、ホームセンターで購入すれば大丈夫です。
DIYではなくプロに依頼する場合は、複数の会社から見積もりを取り、金額の相場や見積もり項目、作業内容の把握をしてくださいね。
クレセント錠はホームセンター(カインズ・コーナン・コメリなど)で購入できます。
同じ型番の取り扱いが無くても、取り寄せてもらえる場合もあります。
もしくは「万能クレセント錠」という、サイズさえ合えば取り付け可能なものもあります。
また、楽天やAmazonなどネットショップ、メーカーの公式パーツショップで購入することもできます。
サイズを間違えてしまうと交換・返品ができませんので、ちょっと面倒でも、購入前に確認の電話(もしくはメール)をすることをおすすめします。