カビやタバコのヤニ、子どもの落書きなどが壁紙についてしまった場合、これらの汚れを落とすことは非常に大変です。手あかやホコリなどの汚れは簡単に除去できますが、カビやヤニ汚れは非常に厄介で、汚れが落ちないだけでなく見た目も良くありません。
これらの汚れは、洗浄しても落ちない場合、壁紙を張り替えることが一般的な対処法です。しかし、壁紙の張り替えは一面を張り替えるだけでもかなりコストがかかるため、できる限り避けたいところです。
そこで今回は新たな壁紙の汚れの対処方法として、ハウスクリーニングによる壁紙染色について紹介をしていきます。壁紙染色は文字通り、壁紙を塗り替えて汚れを消してしまう方法です。
この方法であれば、壁紙を張り替えずに済むため、費用がかなり抑えられます。また、時間も短時間で行うことが可能です。
こちらの記事では、壁紙染色についての解説とメリットデメリット、壁紙張り替えとの比較について紹介していきます。壁の汚れが気になっている方は、ぜひ参考にしてみてください。
ハウスクリーニングとは
ハウスクリーニングとは、自宅の掃除を清掃専門業者が代わりに行ってくれるサービスのことを指します。
普段掃除をする時間が取れない方や、自分では綺麗にすることが難しい箇所の掃除を依頼したい時に利用することが多いです。
ハウスクリーニングの他にルームクリーニングやホームクリーニングと呼ばれることもありますが、基本的に内容やサービスに違いはありません。
ハウスクリーニングを行っている業者は、「清掃専門のハウスクリーニング業者」と「家事代行業者」の2つがあります。
「ハウスクリーニング業者」は「清掃専門業者」を指すことが多いため、こちらの記事でも「ハウスクリーニング業者=清掃専門業者」として表します。
ではそれぞれの特徴について見ていきましょう。
清掃専門業者(ハウスクリーニング業者)
清掃専門業者は、清掃を専門に行っている会社です。
いわゆる掃除のプロ集団で、一般的な掃除では綺麗にならない頑固な汚れや、手が届かない箇所を綺麗に掃除してくれます。
例えば、エアコン内のフィルター清掃やレンジフード清掃、お風呂場の黒カビ除去などです。毎月のように依頼することはありませんが、購入してから年月が経ってしまった家電や、年に一度の大掃除、引っ越し前の大掃除といった場面で利用される方が多いようです。
多くの業者は予定を合わせて見積もりを行い、実際の金額を算出してから依頼するかを決めることができます。
見積もりを無料で行ってくれる業者も多いため、検討してる方は一度相談してみると良いかもしれません。
家事代行業者
家事代行業者は、家事代行サービスの一つとして清掃を行なっています。
こちらは自宅にある清掃道具を使って家を綺麗にしてくれるため、専用の清掃道具を使って掃除する清掃専門業者と比べると掃除できる範囲が制限されます。
そのため、家事代行業者は普段の生活が忙しく、自宅を掃除するまで手が回らない時に役立つサービスと言えるでしょう。
実際に家事代行業者を利用している方の多くは、月に1回や2週間に1回など定期的に依頼をしています。長年の汚れを落としてもらうというよりは、床清掃やお風呂掃除といった日々の掃除を行なってもらい、綺麗な状態をキープしてもらうサービスと考えましょう。
今回の壁紙染色は、ハウスクリーニング専門業者が対応してくれます。
家事代行業者では壁の簡単な拭き掃除は対応できますが、塗料を使うような作業までは対応できないことが多いです。
壁の汚れ具合を見て、まずはハウスクリーニング専門業者に相談してみると良いでしょう。
壁が汚れる原因とは?
壁が汚れる原因は、さまざまです。
ホコリや、料理中の油を含んだ煙、カビ、タバコ、花粉など非常に身近なもので汚れてしまいます。また手アカや皮脂といった、直接触れることで汚れに繋がることもあります。落書きであればすぐに汚れたことがわかりますが、目に見えづらい原因も多く、徐々に汚れてしまいます。
また汚れとは性質が異なりますが、日焼けによる色落ちも見た目が悪くなります。
では、壁が汚れてしまうと日常生活に何か不都合はあるのでしょうか。
次項で、壁が汚れた時のデメリットをご紹介します。
壁が汚れた時のデメリット
壁が汚れていると、ハウスダストが発生しやすくなります。
ハウスダストは体内に入り込むと、鼻炎や喘息といった被害を起こす可能性があります。また汚れによっては臭いの原因になることもあります。
壁を掃除することでこのようなハウスダストや臭いを除去することができ、また、光の反射率が上がり部屋全体が明るくなります。
賃貸住宅の場合は、壁が汚れていると張替費用を請求される場合があります。住んでいる年数によって張り替えの負担額は変わりますが、タバコのヤニなどで汚れた場合は借主側の負担となることが多いです。
自己負担を減らすためには、壁の汚れには十分気をつけた方が良いでしょう。
壁紙染色の手順
壁が汚れていると健康被害が出てしまったり、余計に費用が掛かることがあるため、綺麗にしておくことは非常に重要です。
では、こちらでは壁を綺麗にする方法の一つとしてあげられる、壁紙染色について手順を紹介していきます。
一般的なサービスを参考に手順を記載しておりますので、業者によっては多少内容が異なる場合があります。
- 床や天井を汚さないように養生する
- 壁全体の前処理を行い、簡単な汚れや傷を補修する
- 塗料を塗布する
- 全体を乾燥させて完了
上記のような流れで壁紙染色は行われます。
壁は家中の至る所を塗布してくれるわけではなく、何㎡までと決まっていることが多いため、見積もりの段階でしっかり確認をしましょう。
壁紙の色に関しても、ベーシックなホワイトだけでなく、ブルーやピンク、グレーなどさまざまな色を選択できる業者もあるため、部屋の雰囲気を変えたいときには本来の壁紙と別の色に変えてみるのも良いかもしれません。
壁紙染色ではなく、壁のクリーニングの場合はこちらの記事を参考にしてみてください。
⇒壁のハウスクリーニングに関する記事はこちら
賃貸物件の場合は注意!
賃貸物件の中には、勝手に壁紙の染色や張り替えを禁止にしているところがあります。
せっかく綺麗にしても、退去時に原状回復として、元に戻す必要が出てしまうと費用負担が大きいです。そのため、賃貸物件で壁紙染色を行う際には、必ず不動産会社に確認をしてから行いましょう。
壁紙はクリーニングと染色、張替のどれがお得?
壁紙を綺麗にする方法はクリーニング、染色、張替の3種類があります。
では、どれが一番お得なのか、それぞれの相場を確認してみましょう。
あくまで一般的な相場ですので、実際の料金は各業者と見積もりをとった上で検討をしてください。
クリーニング方法 | 料金 |
壁紙クリーニング | 10㎡ 5,000円~ |
壁紙染色 | 10㎡ 10,0000円~ |
壁紙張り替え | 1㎡ 1,000円~1,500円 |
相場を見ると、壁紙クリーニングが最も安価で、壁紙染色と張替が同じような金額であることがわかります。
ただし壁紙張り替えの場合は、追加で既存壁紙の処分費、下地補修費などが発生するため、上記の費用より高くなります。
そのため、壁紙クリーニング、壁紙染色、壁紙張替の順で高くなると考えておきましょう。ただし汚れを落とす、目立たなくする点においては、壁紙張替が最も効果が高く、次いで壁紙染色、壁紙クリーニングとなります。自分のライフスタイルや予算に合ったクリーニング方法で壁紙を綺麗にしましょう。
まとめ
今回は壁紙染色についてまとめてきました。
壁紙クリーニングよりも汚れを目立たなく、張り替えよりも費用を抑えることができるため、バランスのいいサービスであると言えるでしょう。
壁紙一つで部屋の印象がガラッと変わるため、カビなどの汚れや日焼けの色落ちが目立ってきた際には、ぜひ壁紙のハウスクリーニングを検討してみましょう。
無料で見積もりも可能ですので、実際の壁紙の状態と合わせて、しっかりハウスクリーニング業者と相談の上、どのサービスにするのか検討をしていきましょう。