風通しの悪い場所やキッチンなどに設置されている換気扇ですが、稼働しているとホコリなどで汚れがどんどん溜まっていきます。
特にレンジフードとも呼ばれるキッチンの換気扇は、油を含んだ蒸気を吸い込むため、時間が経つと非常に頑固な汚れが付着します。
さらに換気扇に汚れが溜まると換気効率が悪くなり、油を含んだ空気がキッチンに残るため、キッチンが油臭くなる原因にもなります。
そのため、常日頃から綺麗にしておきたい箇所でもありますが、換気扇は設置場所が高く汚れが非常に頑固であるため、自分たちで掃除することは難しいと感じている方も多いのではないでしょうか。
せっかく取り外しができたとしても、汚れが落ちないのであれば徒労に終わってしまいます。
そのため、換気扇の清掃はハウスクリーニング業者に依頼することをおすすめします。専用洗剤や技術で見違えるほど綺麗な換気扇になります。
この記事では、キッチンの換気扇(レンジフード)に焦点を当ててハウスクリーニング業者に清掃してもらうメリットなどについて広く解説していきます。
自分たちでできる清掃ポイントも併せて解説しますので、換気扇清掃でお悩みの方はぜひ参考にしてみてください。
ハウスクリーニングとは
ハウスクリーニングとは、自宅の掃除を清掃専門業者が代わりに行ってくれるサービスのことを指します。
普段掃除をする時間が取れない方や、自分では綺麗にすることが難しい箇所の掃除を依頼したい時に利用することが多いです。
ハウスクリーニングの他にルームクリーニングやホームクリーニングと呼ばれることもありますが、基本的に内容やサービスに違いはありません。
ハウスクリーニングを行っている業者は、「清掃専門のハウスクリーニング業者」と「家事代行業者」の2つがあります。
「ハウスクリーニング業者」は「清掃専門業者」を指すことが多いため、こちらの記事でも「ハウスクリーニング業者＝清掃専門業者」として表します。
ではそれぞれの特徴について見ていきましょう。
清掃専門業者（ハウスクリーニング業者）
清掃専門業者は、清掃を専門に行っている会社です。
いわゆる掃除のプロ集団で、一般的な掃除では綺麗にならない頑固な汚れや、手が届かない箇所を綺麗に掃除してくれます。
例えば、エアコン内のフィルター清掃やレンジフード清掃、お風呂場の黒カビ除去などです。毎月のように依頼することはありませんが、購入してから年月が経ってしまった家電や、年に一度の大掃除、引っ越し前の大掃除といった場面で利用される方が多いようです。
多くの業者は予定を合わせて見積もりを行い、実際の金額を算出してから依頼するかを決めることができます。
見積もりを無料で行ってくれる業者も多いため、検討してる方は一度相談してみると良いかもしれません。
家事代行業者
家事代行業者は、家事代行サービスの一つとして清掃を行なっています。
こちらは自宅にある清掃道具を使って家を綺麗にしてくれるため、専用の清掃道具を使って掃除する清掃専門業者と比べると掃除できる範囲が制限されます。
そのため、家事代行業者は普段の生活が忙しく、自宅を掃除するまで手が回らない時に役立つサービスと言えるでしょう。
実際に家事代行業者を利用している方の多くは、月に1回や2週間に1回など定期的に依頼をしています。長年の汚れを落としてもらうというよりは、床清掃やお風呂掃除といった日々の掃除を行なってもらい、綺麗な状態をキープしてもらうサービスと考えましょう。
換気扇のクリーニングはハウスクリーニング業者へ依頼するようにしましょう。
換気扇のような非常に頑固な汚れがある箇所は、専門道具や技術を駆使して綺麗にしてくれます。
換気扇の汚れの正体とは？
換気扇の汚れの正体は油とホコリです。
調理中に発生する油を含んだ蒸気が換気扇に吸い込まれることで、換気扇に油が付着します。その蒸気が冷えることで油となり、ベタベタとしたところにホコリがつくことで、頑固な油汚れに変わってしまうのです。
また、時間が経過した油汚れは、とにかく頑固で少し擦ったくらいでは到底落とすことができません。
そのため、換気扇の油汚れは諦めてしまっている方もいるのではないでしょうか。しかし、換気扇の汚れを放置するとさまざまな悪影響があります。次項で詳しく解説をしていきます。
換気扇の汚れによる悪影響とは
換気扇に油汚れが溜まっていると、さまざまな悪影響があります。
具体的には、
- キッチンに臭いが漂ってしまう
- キッチン周りが油でベタつく
- 電気代が余計にかかる
などの影響が考えられます。
油汚れが溜まると、換気効率が悪くなり、キッチン内の空気をいつまでも外に排出することができません。
そのため、臭いが残ってしまったり、排出されない油を含んだ蒸気が床や壁、キッチン周りに付着してしまいます。
また、効率が悪いことで換気扇を回し続けると電気代も余計に掛かってしまうため、換気扇の掃除は定期的に行いましょう。
ハウスクリーニングでの換気扇・レンジフードの清掃手順
では、ハウスクリーニング業者はどのような方法で換気扇を綺麗にするのか、実際の手順をご紹介します。
あくまで一般的な手順を示したものであるため、実際の手順と異なる場合もあることは覚えておきましょう。
- キッチン周りの養生と換気扇の分解
周りを汚さないための養生と換気扇の分解をします。 - 部品の付けおき
油汚れがこびりついた部品を専用洗剤で漬け置きします。 - 部品の洗浄
ファンの細かいスキマまでブラシを使って綺麗に洗浄していきます。 - 換気扇本体の洗浄
フード内にこびりついた汚れを除去します。専用の洗剤を使って綺麗に落とします。 - 拭き上げ
全体を拭き上げて完了です。
以上がハウスクリーニング業者による一般的な清掃手順です。
分解が必要な箇所や、手が届きにくい箇所も専用洗剤と用具で見違えるほど綺麗にしてくれます。作業時間も、2〜3時間程度ですので、空き時間を利用して綺麗にしてもらいましょう。
換気扇を綺麗に保つ方法
換気扇をハウスクリーニング業者に綺麗にしてもらった後や、ひどく汚れていない場合は日ごろの手入れで、なるべく綺麗な状態をキープしたいですよね。
ここからは、換気扇を綺麗に保つために日頃からできる掃除方法についてご紹介します。
自分では落とせない油汚れになる前に、汚れを落とせる知識を身につけましょう。
準備するもの
新聞紙、ゴミ袋、酸素系漂白剤、油汚れ用洗剤、台所用洗剤、スポンジ、雑巾、ゴム手袋
取り外せる部分の掃除
- 油がこびりついている部分は、雑巾や新聞紙で拭き取る
- ゴミ袋に40〜50℃のお湯を張り、酸素系漂白剤を溶かし、台所用洗剤を1〜2杯加えて漂白剤溶液を作ります。
- 15〜20分付け置きした後、漂白用溶液を洗い流します。汚れが残っている場合はスポンジなどで擦りましょう。
- 汚れや漂白用溶剤を洗い流し、乾いた雑巾で水気をよく拭き取ります。
- 乾燥させてから元に戻します。
取り外せない部分の掃除
- 油がこびりついているところは、雑巾や新聞紙で拭き取ります。
- 油汚れ用洗剤や漂白剤溶液を使って、汚れを拭いていきます。
- しっかり乾燥させて終了です。
掃除のポイント
こちらでは、さらに汚れを落としやすくするためのポイントをご紹介します。
こびりついた汚れはこするのではなく削る
換気扇の取り外せる部分の掃除で、漂白用溶液に付け置きした後はスポンジで擦るとお伝えしましたが、油汚れを放置した換気扇の場合は擦っても落ちないことがあります。
そのときは、スポンジなどで擦るのではなくヘラなどを使って削り落とすようにしましょう。
ラップパックで頑固な汚れを分解
頑固な汚れにはラップパックをしましょう。
ラップパックとは、油汚れ用洗剤を含ませたキッチンペーパーを換気扇に貼り付け、その上からラップで覆うことを指します。
ラップパックして10〜15分ほど付け置きすることで洗剤が浸透し、汚れが落ちやすくなります。
汚れがなかなか落ちないときはぜひ試してみましょう。
まとめ
今回は換気扇のハウスクリーニングと自分でもできる掃除方法をご紹介してきました。
換気扇は油汚れがつきやすく、一度放置して油汚れがこびりついてしまうと掃除することが非常に大変な箇所です。
頑固な汚れがこびりついてしまったときには、ぜひハウスクリーニングを依頼してみましょう。専用の溶剤と技術で驚くほどピカピカにしてくれます。
また、ハウスクリーニング業者に依頼することで、安全に作業を進めることができるといった利点もあります。例えば、分解する際に手を滑らせてケガをしてしまった等、思わぬ事故が発生することがあります。
しかし、ハウスクリーニング業者であれば事故のリスクも加味したうえで作業を進めてくれます。
このような点からも、換気扇・レンジフードの清掃はハウスクリーニング業者に依頼することをおススメします。ぜひこの機会に、汚れを確認してみましょう！
