ハウスクリーニングはやり直しの依頼ができるのか?よくあるトラブルとともに解説します

水道クリーニングの指摘

ハウスクリーニングは、エアコンやキッチンの換気扇といった普段の掃除ではなかなか手が届かないところを綺麗に掃除してくれるサービスです。

しかし、思っていた仕上がりと違う、見覚えのない傷がついている、家財が破損しているなどのトラブルが起こる可能性は十分考えられます。
実際に、全国の消費生活センターには、ハウスクリーニングに関するトラブルで毎年数百件もの相談が寄せられているそうです。

そこで今回は、ハウスクリーニングでよくあるトラブルと、巻き込まれてしまった時の対処法について解説します。
万が一トラブルに巻き込まれてしまった時に冷静に対応できるよう、しっかりと確認しておきましょう。

ハウスクリーニングとは

ハウスクリーニングとは、自宅の掃除を清掃専門業者が代わりに行ってくれるサービスのことを指します。
普段掃除をする時間が取れない方や、自分では綺麗にすることが難しい箇所の掃除を依頼したい時に利用することが多いです。
ハウスクリーニングの他にルームクリーニングやホームクリーニングと呼ばれることもありますが、基本的に内容やサービスに違いはありません。

ハウスクリーニングを行っている業者は、「清掃専門のハウスクリーニング業者」と「家事代行業者」の2つがあります。
「ハウスクリーニング業者」は「清掃専門業者」を指すことが多いため、こちらの記事でも「ハウスクリーニング業者=清掃専門業者」として表します。
ではそれぞれの特徴について見ていきましょう。

清掃専門業者(ハウスクリーニング業者)

清掃専門業者は、清掃を専門に行っている会社です。
いわゆる掃除のプロ集団で、一般的な掃除では綺麗にならない頑固な汚れや、手が届かない箇所を綺麗に掃除してくれます。

例えば、エアコン内のフィルター清掃やレンジフード清掃、お風呂場の黒カビ除去などです。毎月のように依頼することはありませんが、購入してから年月が経ってしまった家電や、年に一度の大掃除、引っ越し前の大掃除といった場面で利用される方が多いようです。

多くの業者は予定を合わせて見積もりを行い、実際の金額を算出してから依頼するかを決めることができます。
見積もりを無料で行ってくれる業者も多いため、検討してる方は一度相談してみると良いかもしれません。

家事代行業者

家事代行業者は、家事代行サービスの一つとして清掃を行なっています。
こちらは自宅にある清掃道具を使って家を綺麗にしてくれるため、専用の清掃道具を使って掃除する清掃専門業者と比べると掃除できる範囲が制限されます。
そのため、家事代行業者は普段の生活が忙しく、自宅を掃除するまで手が回らない時に役立つサービスと言えるでしょう。

実際に家事代行業者を利用している方の多くは、月に1回や2週間に1回など定期的に依頼をしています。長年の汚れを落としてもらうというよりは、床清掃やお風呂掃除といった日々の掃除を行なってもらい、綺麗な状態をキープしてもらうサービスと考えましょう。

よくあるトラブルについて

考える女性

まずはハウスクリーニングでよくあるトラブルについてご紹介します。
主なトラブルは以下の4つです。

  • 追加料金やキャンセル料などの料金トラブル
  • クリーニングの仕上がりに関するトラブル
  • 傷や破損のトラブル
  • 高額商品やサービスの勧誘によるトラブル

それぞれについて詳しく見ていきましょう。

追加料金やキャンセル料などの料金トラブル

作業日当日に、「汚れがひどいため、料金が上がる。」など、作業日になってから追加料金を請求されるケースがあります。
そのため、依頼する際には、追加で料金が発生するのか、見積もり金額が提示された後でも発生するのか等、細かく確認するようにしましょう。

また、見積もりは出来る限り現場に来てもらって、確認をするようにしましょう。
現在はメールや電話で見積もりが取れる業者もありますが、実際の現場がわからない分、作業当日でないと金額がわかりません。
見積もりの日程調整が必要ない点はメリットですが、当日になって金額が大きく変わってしまうことも考えられます。
料金トラブルを防ぐためにも、見積もり段階でしっかりと業者と詳細を確認するとよいでしょう。

作業日前に止むを得ずキャンセルとなる場合には、キャンセル料がかかることがあります。
キャンセル料の金額や期間は、ハウスクリーニング業者で異なるため、依頼する際に確認をしておきましょう。

また、以下のような場合は、作業日当日に急に作業ができなくなる可能性もあります。

  • 作業日に清掃箇所や家電が故障していた
  • エアコンの分解ができなかった
  • 換気扇の構造が難しく、分解ができなかった
  • 排水溝が詰まっていて掃除が進まなかった

このような場合でも、キャンセル料がかかるのかなど事前に確認しておきましょう。

クリーニングの仕上がりに関するトラブル

仕上がりが思ったよりも綺麗でなかったというトラブルも考えられます。
しかし、作業員の技量やモチベーションによるものかは判断できないため、指摘するのは難しい事象です。このようなトラブルが起きないためにも、見積もりの段階でどの程度綺麗になるのかをしっかりと確認しましょう。

さらに、作業日当日にもどこまで綺麗になるのか、綺麗に出来ない箇所はあるのか、仕上がりをその場で確認するなど作業員としっかりコミュニケーションを取り、トラブルになるリスクを下げましょう。

ただし、ハウスクリーニングに依頼しても取れない汚れが存在することは、しっかり頭に入れておきましょう。

傷や破損のトラブル

ハウスクリーニング業者が気をつけて作業を進めていても、清掃箇所や周辺を誤って傷つけてしまったり、破損させてしまうトラブルが起こる可能性があります。
そのため、事前に傷や破損のトラブルが起きた際の対応はどうなっているのかをしっかりと確認しておきましょう。

また、業者側が損害保険への加入の有無を確認しておきましょう。
損害保険に加入していれば、万が一傷や破損のトラブルが起きても金銭的なカバーをしてくれる可能性があります。
ただし、小さな傷に対しては、保険の適用範囲外の可能性もあるため、すべての傷に対応してくれるわけではありません。

最終的な判断は損害保険会社によりますが、どこまでの傷であれば保障できるのかは、自分でも調べておくようにしましょう。

高額商品やサービスの勧誘によるトラブル

ハウスクリーニングが完了した後に、高額な商品やサービスの勧誘を受け、内容が分からないまま契約をしてしまったというトラブルも多くあるようです。
その場で勧められ、断り切れずに契約してしまうというケースが多いようですので、追加のサービスはきっぱりと断ることが大切です。

このようなケースは、ハウスクリーニング料金が相場と比べてかなり安く設定されていることが多いです。安い値段のサービスは魅力的ですが、あまりに相場とかけ離れている場合には注意が必要です。
業者を選ぶ際には事前にネットの情報や口コミなどを見て、安心して任せられるのかの情報収集をしっかり行ってから依頼するようにしましょう。

実際にトラブルに遭った時の対処法

業者と話し合う夫婦

ハウスクリーニングでよくあるトラブルについてまとめてきましたが、実際にトラブルに遭ったときはどのような対応が必要になるのか確認しておきましょう。

再清掃ができるか確認する

紹介したトラブルの中で最も多いのが、仕上がりへ対する不満です。そのため、ハウスクリーニング業者には再清掃できるか事前に確認をしておきましょう。

業者によって対応は異なりますが、基本的に再清掃は可能です。
また代金も業者側の不手際と認められれば無料で行ってくれることが多いようです。

まずは、契約書等を自分で確認し、トラブルの際の対応方法については事前に確認しておきましょう。

しかし、ハウスクリーニング業者の専門溶剤や技術、汚れを落とす箇所の素材などでどうしても落とせない汚れはあります。
無理に汚れを落とそうとすると、傷や破損に繋がるため、限界があることは事前に頭に入れておきましょう。

料金は清掃前に確認する

料金トラブルを避けるためには、作業日前までに準備が大切です。
まずは、実際の現場に来てもらって見積もりを取ってもらいましょう。
電話やメールでも見積もりを取ることはできますが、おおよその金額しかわからず、当日になって金額が変わることも考えられます。
出来る限り日程を合わせ、自宅に来てもらうようにしましょう。

また、現場に来て見積もりを取ってもらった際には、当日に金額が上がることがあるのか、キャンセル代はいつから発生するのか、他に費用がかかるのかなど細かくチェックするようにしましょう。
事前に細かくチェックすることで、起こりがちな金銭トラブルを解消することができます。

また、当日に追加で別の箇所の掃除を勧められる、清掃用具や洗剤の購入を勧められるといった行動があった場合には、キッパリと断りましょう。
当日は自分が決めた箇所、決めたオプションのみ対応してもらうことで金銭トラブルに巻き込まれる可能性を下げることができます。

まとめ

今回はハウスクリーニング業者との間でよく起こるトラブルと巻き込まれた際の対処法について解説しました。
消費生活センターには年間で数百件もの相談が寄せられているということで、残念ながらハウスクリーニング業者の中にも騙そうと近づいてくる業者が存在します。
トラブルに巻き込まれないためには、契約前に自分でしっかり調べること、契約後から作業日前までに契約書にしっかり目を通すなど事前の準備をしておくことが大切です。
依頼者側も業者側も気持ちよく作業が進むよう、しっかりと準備や確認を行うようにしましょう。

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