食器洗い乾燥機はロボット掃除機、ドラム式洗濯機と並んで「新・三種の神器」と呼ばれております。
食器洗いの時間を短縮できるところが人気のポイントで、普及率も30%を超えてきているようです。しかし、普段なかなか掃除の手が届かない箇所であるため、知らず知らずのうちに汚れが溜まってしまう場所でもあります。
このような食洗機ですが、ハウスクリーニング業者で清掃可能となっています。自分で出来るポイントと共に説明をしていきましょう。
ハウスクリーニングとは
ハウスクリーニングとは、自宅の掃除を清掃専門業者が代わりに行ってくれるサービスのことを指します。
普段掃除をする時間が取れない方や、自分では綺麗にすることが難しい箇所の掃除を依頼したい時に利用することが多いです。
ハウスクリーニングの他にルームクリーニングやホームクリーニングと呼ばれることもありますが、基本的に内容やサービスに違いはありません。
ハウスクリーニングを行っている業者は、「清掃専門のハウスクリーニング業者」と「家事代行業者」の2つがあります。
「ハウスクリーニング業者」は「清掃専門業者」を指すことが多いため、こちらの記事でも「ハウスクリーニング業者=清掃専門業者」として表します。
ではそれぞれの特徴について見ていきましょう。
清掃専門業者(ハウスクリーニング業者)
清掃専門業者は、清掃を専門に行っている会社です。
いわゆる掃除のプロ集団で、一般的な掃除では綺麗にならない頑固な汚れや、手が届かない箇所を綺麗に掃除してくれます。
例えば、エアコン内のフィルター清掃やレンジフード清掃、お風呂場の黒カビ除去などです。毎月のように依頼することはありませんが、購入してから年月が経ってしまった家電や、年に一度の大掃除、引っ越し前の大掃除といった場面で利用される方が多いようです。
多くの業者は予定を合わせて見積もりを行い、実際の金額を算出してから依頼するかを決めることができます。
見積もりを無料で行ってくれる業者も多いため、検討してる方は一度相談してみると良いかもしれません。
家事代行業者
家事代行業者は、家事代行サービスの一つとして清掃を行なっています。
こちらは自宅にある清掃道具を使って家を綺麗にしてくれるため、専用の清掃道具を使って掃除する清掃専門業者と比べると掃除できる範囲が制限されます。
そのため、家事代行業者は普段の生活が忙しく、自宅を掃除するまで手が回らない時に役立つサービスと言えるでしょう。
実際に家事代行業者を利用している方の多くは、月に1回や2週間に1回など定期的に依頼をしています。長年の汚れを落としてもらうというよりは、床清掃やお風呂掃除といった日々の掃除を行なってもらい、綺麗な状態をキープしてもらうサービスと考えましょう。
食洗機のクリーニングは専門業者へ依頼をしましょう。
構造が複雑な種類もあるため、プロに任せたほうが安心です。
食洗機のクリーニングは必要?
食洗機は食器を洗剤を使って綺麗に洗ってくれる家電ですが、食洗機自体のクリーニングは必要になるのでしょうか。
毎日のように稼働しており、洗剤も使っているとなると、自動的に洗浄されているのと変わらないのではと思えてしまいます。
しかし、食洗機自体のクリーニングも必要です。特に水あかと残さいを綺麗にする必要があります。食洗機には残さいフィルターが付いていますが、細かい残さいは庫内に残ってしまいます。また水道を使うところですので、水あかの汚れも発生します。これらの汚れはカビの原因となってしまうため、食洗機内でカビが繁殖してしまう可能性があります。
せっかく洗っても食器にカビがついてしまっては、再度洗う手間が掛かってしまいます。そのため、カビの発生を抑えるためにも食洗機は定期的にクリーニングする必要があります。
食洗機には2種類の形がある
ビルトイン食洗機
ビルトイン食洗機とはキッチンのシンクの下やキャビネットに組み込むタイプの食洗機のことをビルトイン食洗機と呼びます。
キッチンの一部に組み込まれているため、作業スペースを確保することができ、台所周りを広く使うことができます。洗浄音も控えめで振動が伝わりにくく、生活で気になることは少ないです。
庫内を広く使うことができ、ディープタイプを設置することで、大きな鍋も洗浄することができます。
耐用年数は10年ほどと言われており、後に紹介する卓上タイプよりも寿命が長いです。
デメリットとしては、卓上タイプよりも値段が高く、工事が必要になるため施工費が掛かります。
また、キッチンの収納スペースの一部を使用するため、収納が少なくなるデメリットもあります。キッチンのサイズによっては、キッチン全体のリフォームが必要になることもあるため、取り付けるには条件がある形の食洗機と言えます。
加えて、賃貸契約の物件では基本的に取り付けができないため注意しましょう。
卓上食洗機
卓上食洗機は、キッチンカウンターに置くタイプの食洗機です。
ビルトイン食洗機よりも安価で購入することができ、自分で取り付けることができるため、施工費を抑えることもできます。工事が必要ないため、賃貸物件でも設置可能です。
耐用年数が5年~7年と言われており、ビルトイン食洗機よりは短いです。
また、キッチンカウンターへ設置するため、充分なスペースが必要になります。
作業スペースが狭くなってしまうため、購入する際にはスペースを考えた上で検討をしましょう。スペースを圧迫してしまうため、キッチンをすっきり見せたい場合は、ビルトイン食洗機を選びましょう。また内容量はビルトイン食洗機よりも少ないです。
そのため、量によっては1度で洗浄できない場合もあります。
食洗機の掃除手順
では食洗機のハウスクリーニングでの掃除手順について確認していきます。食洗機のクリーニングは単体での依頼ではなく、オプションの一つとしてキッチンなどと一緒に洗浄してくれるケースがほとんどです。
あくまで一般的な手順を示したものですので、実際の手順と異なる場合があります。
- 食器かご、ヒーターカバー、小物入れなど分解できるところを外します。
- 庫内と部品の洗浄をします。水あかやヌメリで汚れている部分をしっかり洗浄します。
- 水気をとって、乾燥させて完了です。
掃除箇所として見落としがちですが、排水などのヌメリや水あかは気持ちの良いものではありません。
また、黒ずみなどの汚れがあると、洗った食器にもついてしまう可能性があるため、定期的に掃除するようにしましょう。
食洗機を綺麗に保つ使い方
食洗機のクリーニングはパーツの分解や、清掃箇所が細かいこともあり手間がかかります。そのため、なるべく綺麗に使用して、クリーニングの手間は省きたいです。
こちらでは、食洗機をなるべく綺麗に保つ使い方について紹介をしていきます。少しの意識でできることがほとんどですので、参考にしてみてください。
予洗いをする
食洗機で洗う前に、手洗いで簡単に大きな汚れを落としておきましょう。
落ちにくいカレーやソースなどは、あらかじめ落としておくことで、食洗機に汚れが溜まらず、洗いあがりも綺麗になります。
細かな野菜や魚の骨なども必ず取り除いてから洗浄するようにしましょう。
食器の置き方
食洗機に食器を入れるときには、置き方の工夫一つで庫内の汚れを減らし、食器の汚れを落ちやすくします。
まずお皿はそれぞれが重ならないように並べ、汚れている側を内側に向けましょう。
コップは汚れている面を下に向けます。茶碗やお椀は、斜めに傾けて置くことで、全体の汚れが綺麗に落ちます。
専用洗剤を使う
食洗機は、一般的な台所用洗剤を使用することが出来ません。
手洗い用の洗剤で洗ってしまうと、泡立ちが良すぎてノズルの回転不良や泡が漏れだす等のトラブルが起こる可能性があります。
故障にもつながってしまいますので、必ず食洗機専用の洗剤を使用しましょう。
洗浄後は残さいフィルターを綺麗にする
食洗機で洗い終わった後には、食べカスの付いた残さいフィルターを綺麗に掃除しましょう。
食洗機庫内は、高温・高湿でカビの繁殖しやすい環境になっているため、残さいフィルターを放置しておくと、臭いやカビが発生してしまいます。
毎回面倒ではありますが、残さいフィルターはこまめに綺麗にするようにしましょう。
乾燥コースを使用しすぎない
乾燥コースばかり使用していると、嫌な臭いが発生する原因となります。
食洗機には、臭いが逆流しないようにトラップと呼ばれる水をためておく機械があります。
乾燥コースばかり使用していると、このトラップ内の水が蒸発し、臭いが逆流してしまいます。
これはビルトイン食洗機で起こるトラブルですが、卓上型食洗機でも、乾燥運転ばかりしていては庫内についた汚れが乾燥してしまうため、落ちにくい汚れとなってしまいます。
乾燥メインの場合でも、月に数回は専用洗剤を使って運転させて、トラップ内の水を補充するようにしましょう。
手入れコースがなくても空運転させる
食洗機にお手入れコースがない場合でも、温度を上げての空運転をさせましょう。
これは、温度を上げることで庫内の湿度を下げることができます。
湿度を下げることで、カビの繁殖を抑えることができます。
まとめ
今回は食洗機のハウスクリーニングについてまとめてきました。
家事の時短を助ける家電が人気となっている中で、食洗機は人気が高まっている家電の一つです。
そして水あかや食材の汚れも溜まりやすい箇所でもあります。
せっかくの食器洗いですから、綺麗な状態で洗浄をしたいですよね。
自分では普段後回しにしがちな場所ですので、ぜひハウスクリーニングを頼ってみてください。
キッチンのクリーニングにプラスして行ってくれますので、ぜひ年末の大掃除等でまとめて洗浄をしてしまいましょう。